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「住む。」.......住みたい。


「住む。」.......住みたい。_f0063645_231436100.jpg年末年始というのは、正月休み明けの締め切りを幾つか抱
えていてせわしなく、本屋に寄ってもちょこっと立ち読み。
そそくさと立ち去っていました。
季刊の雑誌『住 む。』も、買ったらまた本が増えるな...
という事情もあり、我慢

けれど、いつも拝見している秋山さんのブログaki's
stocktaking
で「季刊 [ 住  む。] 冬号 No.24」を読んだら
気が変わり、本屋に飛んでいきました。
だって、特集が「直して住む。」そして「掃除のすすめ」
なんですもん。その上、秋山さん御自身もダイソンの掃除
機と一緒に登場しておいでですし。


買った動機はそこなのですが、読んでいたら他にもとても惹かれたところがありました。
塗師・赤木明登さん構成・文の「美しいものって何だろう『案内人』」という数ページ。
その中にあった、丸い盆と湯のみ茶碗を真上から撮った写真。盆の色と縁の形や厚さ。湯のみの
きりっと真っすぐな形...これが、寸分違わず「ああこれ好き、欲しかったものはこれ」と長いこと
眺めました。
そしてその文中『自分の鏡』と書かれたページで、赤木さんが「私も、あっ
君(赤木氏)の最近の仕事には精神性を感じません」とエルマーさんから言われ、「一瞬、ボクは
エルマーの言葉の意味を見失い、自分の内部に湧き上がる怒りを抑えられなくなる
」というくだり
に、ドキドキと共鳴。「怒り、都合の悪い相手への否定、抑うつ観、不安、胸騒ぎ、その翌日から
ボクの心の中を疾風怒濤の嵐が吹き荒れる
(『住 む。』NO.24/24p.)」だなんて、ちっともス
トイックに作品を描いていない私だけど、今すぐ一緒にもんどり打ってもがき苦しみそうなくら
い共感する。

人によろこびを与えるものを創りだす人が、その裏で憤怒痙攣を起こしそうなほどの思いを抱えつ
つ(それも、結局は自分に対してだ)、でも歩み続ける...という図が、私にはとてもいとおしくて
たまらない。

それから、ページをめくっていたら、どこか見覚えのある風景が。
それは建築家の中村好文さんが改修設計した中古住宅の写真。.....ウチのすぐ近所の家でした。
あの家の中はこんなふうになっていたのかぁ...と思ったら、なんだかうらやましくて、自分も思う
ような家に住みたいと、心がジタバタ暴れる。
ついつい『住む。』を隅々まで読んだり、『住まいを予防医学する』を読んだり。
なにも制約がないならこんな家が欲しい!!という妄想の塊になって、仕事の最中なの
に弱り果てました。嗚呼...!!
by kadoorie-ave | 2008-01-06 23:56 | 住むこと暮らすこと
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