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今頃になって作った<タルト・タタン>

毎年一度はその季節に必ず作らなくっちゃ、と思っているもの。

『甘いもの』なら春先のイチゴジャムに始まって、杏ジャム、プラム+ローストしたアーモンドスライスの
ジャム。
今の季節だと、ライム入り国産ネーブルオレンジのマーマレード!ラム酒やバニラビーンズも入った大人の
味ですが、素直なオレンジらしさもちゃあんと感じられるお気に入り。オレンジ1.5キロばかりが、今下ご
しらえしてあります。
ジャムの類いは、爽やかな薄味のものもよいけれど、季節の果物の力を濃く封じ込めた昔ながらの甘さの
ジャムにもひかれます。そして何よりも、クツクツ煮ているときの香りはホームメイドならでは!
換気扇を止め、窓を閉め、一度ドアの外に出る。(嗅覚リフレーーッシュ!)もいちど家の中に駆け戻り、
はぁい、深呼吸!しあわせ〜〜〜♡
仕上げに、瓶詰めのために脱気殺菌する作業も楽しみの一つ。冷蔵庫を使わずに食べ物を保存できるのがな
んともいえずうれしい。


保存食ではない『季節のもの』も。
たとえば紅玉で作るもの。ひたすら甘いのより、果物全般、酸味も甘みも強い野趣に富んだもののほうが好
きなので、リンゴも秋の紅玉の出盛りには10キロくらい買います。
朝、バターと少なめの砂糖でソテー。カリカリ・トーストにこんもり盛ってシナモン振りかけ、幸せに浸っ
たり。豚肉とリンゴ、それにカルバドスで風味漬けしたソテーやら...さまざまに堪能します。

2月にもなった今頃、なぜこんなことを言っているかというと.....
紅玉が手に入ったら必ず一度は作るべく、2キロばかり冷蔵庫に確保していた紅玉で、やっと、やーー
っと
作ったのでございます。いまごろになって。
タルト・タタン!
たかだかタルトタタンなのですが、今まで冷蔵庫の野菜室を見るたびにはやく作らなくてはと気にかかって
いていました。胸の隅っこが暗かったのが、嗚呼晴れ晴れ!
近所の友だちの口にもやっと入れることができました。リンゴ、まるまる2キロ使っています。
今回は少し焦がしかたが足りなかったかもしれません。リンゴから出たジュース分が多かったようです。で
も、生クリームをポッタリと添えていただくのは、至福のとき♪

今頃になって作った<タルト・タタン>_f0063645_0412480.jpg

折角タルト・タタンを作ったのだから....と、夕飯はそれに合うものに。
タルトタタン=フランスはノルマンディー地方のタルト→フランスの家庭料理でいきましょう。たまたま牛
スネ肉の塊があったのでポトフ!→きのこの仲間のマリネ!

今頃になって作った<タルト・タタン>_f0063645_05402.jpg
実はこの土鍋、ご飯を炊くための釜で、大きな木蓋
があります。
タマネギに刺してあるのはポトフに欠かせない香り
のクローブ(丁字)。

今頃になって作った<タルト・タタン>_f0063645_0542258.jpg
本当はきのこやタマネギはローリエとエシャロット
の香りを移したオリーブオイルで揚げます。が、油
の量が気になるので少量のオイルを振り、高温の
オーブンで焼いたものをマリネ。悪くな〜い。
by kadoorie-ave | 2007-02-09 01:23 | おいしいもの
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