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「六畳二間庭付き一戸建て・借家」の思い出 6


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その後もガチガチの土を、コツコツ掘り返し続
けました。見る見るたまるガレキの山。その中
から、大きな石と、ただのブロックの破片や鉄
筋を分けていきました。

美しさを見いだせない建築資材のゴミは裏庭の
角に。小さな富士塚のようなものができてしま
った!

大きな石は、花壇の縁に使おうということなん
です。素敵な煉瓦を買ってこようとか、木の柵
でもつけて...なんていう乙女っぽい発想は、な
い。というか、“タダ”のものを利用。


掘り返した土は、↑イラストのような塊になっていて、崩していくのも一苦労なのでありました。
『土ふるい』を買いに行くのも面倒なので、両手でもんだり握ったりして粉砕〜♪

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作業に夢中になって、全身どろまみれでかがんでいたら...

低い塀越しに「もしもし、すみません。御主人...こちらのお宅
の御主人ですよね?ちょっとお話を...」という声が。

顔を上げると、セールスマンの男の人が立っていました。

目が合うと慌てて「あ、御主人じゃなかった、ど〜もすみませ
んっ!」と訂正していましたが、そんなに男らしい後ろ姿だっ
たのか、私。身長152センチ、ぽっちゃり型の御・主・人ね、
ケケケ。

何を勧められたのかは、すっかり忘れてしまいました。

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苦労の末、モミジの木の周りと、縁
台の脇に小さな花壇のスペースを作
ることができました。

(花を植える前、ご近所中の猫が
『おや、いいトイレができてるじゃ
ないの』と集まってきては用を足し
おかげで室内にはずっと濃密な猫フ
ンの臭いが漂っていました。それに
は閉口しましたけど、今では懐かし
い思い出。雨が降ったあと、クリー
ミーになったそれを素手で握ってし
まったときは...哀しかった。)

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一仕事終え、縁台に座ってお茶を飲みつつ、素敵な植物や庭造
りの写真集をながめるのは、気持ちのいい時間でした。道路か
らはその様子が丸見えなんですが、あまりそういうのは気にな
らない性格なので。

それより、近所の人たちは庭の様子をよく見ていて、しょっち
ゅう話しかけてきてくれました。塀が低いのも、なかなかいい
もんです。


by kadoorie-ave | 2011-01-28 10:54 | 住むこと暮らすこと
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