『大上海糖果號』広岡さんの旗袍(チャイナドレス)<2>

広岡今日子さんによる「オトナの女だからこそ着たい、本当にエレガントな旗袍」のおはなし、2
回目です。

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香雲紗旗袍
香雲紗は、広東省順徳特有の布地です。織りのシルクを薯莨というイモの汁に浸し、さらに地元の
川泥を塗り付け乾燥させ、のちに洗い落とすという面倒な工程は全て手作業。かつては皇帝に献上
された、高級布地として中国では知られています。
香雲紗の特徴な何といってもその通気性です。
独特の光沢は一見皮革のようにも見えるほどですが、その実とても風通しが良く、しかも透けにく
いので、夏の装いにぴったり。私も実際アンティーク市場で何度かむかしのものを見かけました
が、どれも経年を感じさせないほど保存状態が良く、それはすなわち高級な一着として大事に着ら
れていた証とも言えましょう。今回はこの香雲紗をつかい、単の旗袍をお楽しみいただきたく思い
ます。

全体のディティール

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クラシカルな香雲紗の風合いに合わせ、シルエットはゆったり目。

イメージとしては40年代の比較的保守的な上流家庭の奥さまが着ていた
旗袍です。
この時代にはすでにファスナーが登場していますが、脇はむかし式に中
国ボタン止め、衿は40年代の流行に合わせて低めにつくっています。
スリットも当時の流行に合わせて低めですが、裾巾が充分にあるため立
ち居振る舞いに支障が出ることはありません。
通気性を重視し、裏地はあえてつけていません(むかしの香雲紗もすべ
て単です)。

※大変申し訳ありませんが、全く同じ織り柄の生地はすでに廃盤となっ
ています。今後はなるべく近いイメージもしくはクラシカルなデザイン
に合った香雲紗生地を選択し、縫製します。
 


パイピング、ボタンなど 

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パイピング、ボタン共にシルクサテンを使用。画像では胸元のボタンを蔵銀(チベットシルバー/
合金)にしていますが、蔵銀のボタンは非常に手に入りにくいため、淡水真珠もしくは欧州アンテ
ィークのボタンに変更になることもあります。
パイピングは、最近の仕立屋はミシン縫いすることが多いようですが、手縫いの美しさに勝るもの
はありませんので、工賃はかかりますがあえて手縫いを採用しています。
 
サイズ
標準サイズ(Mサイズもしくは9号〜11号)は以下の通りです。

バスト 93cm
ウエスト 87cm
ヒップ 101cm
着丈 118cm
スリット高 30cm
首回り 38cm
(一着一着が職人の手づくりになりますので、ミリ単位での誤差が出ることがあります)

上のサイズを見てかなり大きめと思われるかもしれませんが、身長155cm〜169cmとさまざま
な身長の方に試着していただいたところ、違和感はありませんでした。フレキシブルにさまざまな
体型の方に着こなしていただける、これもわがオリジナル旗袍の大きな魅力です。

価格

香雲紗は近年中国国内でも流行の兆しを見せており、値段が高騰しているため、他の生地で作る場
合と比べ(←※小野寺・注)
どうしても値段は高めになります。ご了承いただければ幸いです。
 ※(小野寺・注)『高い』といっても...広岡さんの旗袍の中では、ということです。今のところ
 他のチャイナドレスを扱うお店よりも、上品さ、質を考えるとどう考えても安い...と思っていま
 す。

ーーー次回につづくーーー

<参考>以前のONE AYの記事から
本当に欲しかったチャイナドレス(旗袍)
旗袍、着てみました....(顔から火を出しながらっ!)


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by kadoorie-ave | 2010-05-07 09:46 | 住むこと暮らすこと | Comments(0)
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