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<香港・台湾 買い物記録帖>台湾/火金姑のランプ


f0063645_17431649.jpg好好台湾」ほか、青木由香さんの手掛ける台湾(台北)トラ
ベルガイドでよく紹介されている場所の一つに、火金姑工作
」という店があります。 

「好好台湾」からそのまま引用すると...
永康街から外れた静かな住宅地の青田街(チンテンジェ)に、夜になるとポツンと灯りが
点ります。そこは、優しい光のランプをたくさんぶら下げたお店。中には、小柄な台湾版
マイク眞樹のようなおじさんが一人。さっきまで歩いていた台北の喧噪とはまるで別世界
です。
この文章を読んでから、魔法にかかったみたいに、この店に行ってみたくてたまらなかったのです。
由香さんがそういうなら、私もそこに行ったらそのように感じるだろうな...と。ランプを買うことは
ないと思うけれど、ちょっと覗くだけいい。

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「この道でいいのかなぁ」雨続きの
夜の台北。静かな住宅街を少し心細
い気持ちで歩いていると、それらし
きあたたかな光がこぼれている窓を
発見。

やあ、ここだ、ここだー!

一瞬、ぼうっと立ちつくしてしまいました。なんというんでしょう、台湾の映画セットの中に居るみ
たいな。「靴に恋する人魚」とか「台北の朝、僕は恋をする」のシーンが頭の中にグルグル甦る。

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店内。

数え切れないほどのランプが、天井から
壁から、棚の上、台の上、テーブルの上
に。

そのどれもが、古いランプやパーツを組
み合わせて、店主の楊[金昆]金さんが生
まれ変わらせたものばかり。

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このコーナーは、そのパーツの一部が、そのぅ...雪
崩をおこしている場所。

古い楽器、なにかの管、アクセサリーの一部...一見
がらくたのように見えるけれど...このままなら確か
にがらくたなんですけれど...これこそが楊さんが古
ぼけたランプに新しい物語を語らせるための、大切
なパーツの山。

f0063645_6211914.jpgひとしきり店内を見ると、楊さんがテーブル
でお茶を淹れてくれます。
それほど饒舌ではないものの、身振りと表情
がチャーミングな楊さん。思わず、「どんな
人なのか、これまで何をしてきたのか」知り
たくなりますが、そこは適当にはぐらかされ
てしまいます。
「前はただ、こういうランプのコレクターだ
ったんだ。ずっとね」なんて。

永康街のゲストハウス「小自在」で手に入れ
た「康青留 旅人手帖」。そこには、火金姑
の楊さんは『土木学出身』とありましたけれ
ど。謎、たくさん。

結局...。
あの魔法の空間にいたら、ふと私の枕元で使っていたライトが壊れていたことを思い出しました。も
し、「火金姑」の灯りを置くことができたら、眠る前の時間が穏やかで幸せなひとときになりそう。

スーツケースにも入りそうな、小さなガラスのパーツを見つけ出して「これで作っていただいたらい
くらになりかすか?」と訊くと、「2500元」とのこと。大体6400円くらいです。思い切ってお願い
することにしました。翌日の夜、取りに来ればよいとのこと。

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台北の夢のかけらは、いま私のベ
ッド(?)サイドに。


枕元を照らす明かりが、ライト
ゃなくてランプになった。

一つだけ困ることは、睡眠導入機
能があるのか、点けたとたんにス
ヤスヤ眠ってしまうこと。眠って
はいけないときにも。





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by kadoorie-ave | 2011-11-27 06:51 | 散歩と旅・建物 | Comments(2)

2011年、香港。<お宅訪問>

朋友Annaさんは、私が香港を訪れるたび『なにか光子さんが面白がるようなこと、普通ではなかな
かできないことを体験させてあげよう』と考えてくれます。(以前、清明節の墓参りに連れて行って
くれたこともある!)
今回は「香港人の家の中を見たいですか?」という提案。そりゃあ、見たいですとも。勝手に覗くこ
とはできないだけに、どんな暮らしをしているのか興味津々です。そうしたら、かなり夜遅い時間で
はありましたが、Annaさんの幼なじみの家と、そのご両親が暮らす家とに連れて行ってくれました。

Annaさんのお友達一家は海外旅行中。ご両親が留守番をしていらしたのでした。
高層マンションの中、広さは日本人(都市近郊に住む人)の環境と似たような感じでしょうか。で
も、多分いいマンションじゃないかしら。違うのは、驚くほど、雑貨などの物がない。スッキリして
います。それは、たまたま「物に囲まれて過ごすタイプではない、スッキリ派」だから、突然の珍客
の訪問をOKしてくださったのか、他の香港人の多くも物を持たない暮らしをしているのか?
香港で暮らしていたかた、香港人のお友達の家に遊びに行ったことのあるかた、いかがでした...?

f0063645_18484490.jpg←Annaさん(右)と、幼なじみの友だちのお母さん。
娘さん一家の住まいから、お母さんたちご夫婦の暮らすマンション
へ移動しているところです。
このお母さんの人懐こくて明るいお人柄に感謝。夜遅い時間だとい
うのに、動きもキビキビと軽く、スキップしそうな足取りでした。
「朝もスイミングをしてきたのよ」ですって...私なんかフラフラだ
ったのに。

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ここがそのマンション〜。

大きな敷地に何棟も、このような建物群が広がる。

比較的新しい開発のようです。
大規模な児童公園(地面はクッションが効いていて、
屋外だけど裸足で遊べる。転んでも痛くないというこ
とね。でも泥んこは...できないか。)

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さまざまな年代の人が集ってのんびり過ごせる
緑地の公園。水辺にベンチがたくさんある...等
々。全て人工ですが、規模が大きくて心地よさ
は抜群といった造りでした。

そういえばこちらでは、あまり「中途半端」と
いうことはないような。やるなら思い切りよく
やる、という印象。良い面も、そうではない面
も。

昔あつらえたという旗袍や中国服を見せてくださった。なにより、このご一家の過ごしてきたこれま
での道のりというものに、とても興味を覚えました。
バリッとのびた背筋、しっかりとした声のお父さんは、元・新聞社を経営していらしたとか。(ここ
で「花様年華」を思い出す...。)ご長男は警察にお勤め(かなりかっこいい警察官姿の写真を拝見....
再び妄想は香港映画の世界へ...。)

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それにしても、Annaさんは、自分も話すし、私の通訳もしなければならないしで大忙しでした。毎
度のことですけれど。唔該晒呀〜♪♪


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by kadoorie-ave | 2011-08-09 18:52 | 散歩と旅・建物 | Comments(0)

お知らせ その3<ミニ個展>

埼玉県入間市の建築家、増岡徹さんと陳雅琳さん。お会いするたび、その気さくで温かい人柄に、知
り合えてよかったなぁと嬉しくなってしまうのですが...。
そのご自宅の敷地内に、お二人の新しい仕事場が完成しました。今週末、その見学会があります。
これに合わせたイベントに、私も参加することになりました♪以前倉敷などで発表した絵ではありま
すが、いくつかの作品を展示する予定です。展示数は多くありませんが、「牡丹邸(遊園驚夢)」の
屏風も飾るつもり。それから、手頃な価格のポストカード大の額入りイラスト(プリント)も用意し
ました。
オープンな展示ではなく、MAS/AN増岡設計室の仕事場の「川辺のスタジオ-オープンイベント-」に
合わせた展示ではありますが、ご興味がおありのかたは、お二人のブログをご覧の上問い合わせくだ
さい。
●詳細とお問い合わせはこちら→増庵 Blog(増岡徹さんのブログ)
               YALIN note(陳雅琳さんのブログ)
●増岡設計室のサイト→MAS/AN 一級建築士事務所 増岡設計室
 
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by kadoorie-ave | 2011-07-28 02:23 | イラストの仕事 | Comments(0)

大谷芍薬園の芍薬

ひっそりした花、華やかな花、元気を振りまく花、好きな花はいろいろありますが、芍薬は格別。少
なくとも年に一回、必ず飾らないと、季節を損したような気がします。
それで、芍薬と云えば...昭和8年から続く「大谷芍薬園」です、私には。今年も注文しました。"今
年も"と書きましたが、昨年は時期を逃してしまいました。今年はなんとか間に合った♪(今ならま
だ、メールで大谷芍薬園にお問い合わせいただけば注文ができるかもしれません。)

せっかくこうしてブログに載せるなら、花が程よく開いたところで写真を撮れば良かったのですが...
あのう...そのう...

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開ききって、散ろうかというところを撮
りました。ごめんなさい。

花はもちろん、茎も葉も元気いっぱいの
芍薬がたっぷり届きます。
これは、箱に入っていた芍薬の一部也。

花瓶の代りにしているのは、紹興酒の入
っていた壷。

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花のアップ。

色が最初よりも褪せはじめているので、
大谷芍薬園のイメージダウンにならない
といいけれど。

部屋に爽やかでほんのり甘い香りが漂い
美しい花弁にしばし見とれて過ごしてい
ます。

ところで、昨日は茗荷谷の「スペースたかもり」で開催中の小林慎二さん長谷川奈津さん「漆の
器と陶の器ー毎日の食器からカジュアルな茶箱まで」
という展示を見てきました。お二人とも、いま
すぐ使いたくなる器ばかりでした。なかでも、大小あった花瓶。これが私が「こんなのがあったりい
なぁ」と思い描いてきたイメージにピッタリで、(買えなかったので)長い間見つめておりました。
大谷芍薬園の花を、それに生けたら素敵...という妄想で、頭をクラクラさせながら帰って来ました。
(買えなかったのは、こちらのちょっとしたお財布事情のためなので、誤解なきよう。)たまたま在
廊中だったお二人も、それはそれはすてきなかたたちでした♪

う〜ん、素敵なものが世の中にはいっぱいあるなぁ。

小林慎二・長谷川奈津 漆の器と陶の器 ―毎日の食器からカジュアルな茶箱まで―
2011年5月20日(金)-28日(土)
11時-18時(最終日16時まで)
スペースたかもり
東京都文京区小石川5-3-15-302 

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by kadoorie-ave | 2011-05-21 16:53 | 住むこと暮らすこと | Comments(6)

避難所での簡易間仕切り「ボランタリー建築家機構」によるプロジェクト/その後

2011-03-25のエントリーでご紹介した「避難所での簡易間仕切りプロジェクト」ですが、サイトが
更新されて、その活動の様子が具体的に載っています
 新しい”キャラバン”レポートはこちら
  →→http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_NEWS/SBA_news_5.htm#report_1

本日4月23日夜のTBS「情報7daysニュースキャスター」でも取り上げられていましたね。
こんなに避難所生活が長引いているのに、着替えは他人の目があるから布団をかぶってする、とか、
夜中でも始終だれかが通路を行き来しているからおちおち眠れない、休んでいるそばを人が歩くたび
床の埃が舞い上がる...なんていう生活が続くのは、耐え難いことです。少しでも改善されれば!

引き続き、応援していきたいプロジェクトだと思っています。

明日4月24日(日)にも、18時から日テレ「真相報道バンキシャ!」で活動が紹介されるそうです。
お時間の都合のつくかたは是非。
支援したいので振込先を知りたいというかた。上記「避難所での簡易間仕切りプロジェクト」のサイ
ト内に記載されていますので、活動の内容もご覧になって、なるほどと思われたら是非!
訂正!>このプロジェクトの放映日ですが、間違った日付(46日とか...意味のわからない日付)を
書いておりました。訂正いたしました!いま太字になっている部分です。失礼いたしました。

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by kadoorie-ave | 2011-04-23 23:57 | 住むこと暮らすこと | Comments(2)

「アコさんのシンプルだけどちょっと乙女なお家づくり」イラスト

もっともっと早くご報告するはずだったのですが...。私がイラストを描いた新刊本のお知らせです。

アコさんのシンプルだけどちょっと乙女なお家づくり
伊能勢敦子 (著)    ¥1365
単行本(ソフトカバー): 127ページ
出版社: 祥伝社 (2011/3/19)
ISBN-10: 439661389X
ISBN-13: 978-4396613891
発売日: 2011/3/19
商品の寸法: 18.6 x 12.8 x 1 cm
以前、チラッと栃木に行った話をブログで書いたのですが(「近頃の小さな旅」2010-12-09
この本の著者、伊能勢敦子(アコ)さんのお宅に打ち合わせ&取材(?)の目的で伺ったのです。訪
れる人を包み込むような、ゆったりした気分になれる家。明るくて夢がいっぱい詰まったお住まいで
した。

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(↑上左:表紙)(↑上右:中扉とその脇にある私のイラスト)

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←中扉のイラストを大きく
してみました。

料理家のアコさんと、テー
ブルを囲むご家族...。

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アコさんの家は、14年前に中古の住宅を 手に入れたところからはじまったそうです。隅々まで、ア
コさんとご家族の工夫やアイディアが生きています。長いことかけて、ここまで家を「育て」てこら
れたから、どこを眺めても温かさに満ちているのね。
この本には、そんなアコさんの住まいへの想いと、知恵がぎ〜っしり詰まっています。具体的な「つ
くりかた」も載っています。私のイラストが、わかりやすいとよいのですけれど。

(↓この画像をクリックすると、かなり拡大してご覧いただけます。)

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実は、栃木と聞いて気づかれた方も多いかもしれません。アコさんのこの素敵なお住まい、地震で多くの大切なも
のが壊れ、今も不安な状況です。本を書かれていた最中にも、受け止めきれないであろう大変なことがあったのに
、そのうえ震災だなんて。何の言葉も浮かばないのです。
とにかく、祈っています。
今、紙が足りない、インクがない、という状況ですが、アコさんの本は無事に世に出ることになりました。それだ
けは救いだったという気がします。よかった、ほんとうに。これまでのアコさんがいつくしんできた世界が、この
本の中に息づいて、読んだかたがたの目に、心に、届きますように。



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by kadoorie-ave | 2011-04-22 03:46 | イラストの仕事 | Comments(4)

避難所での簡易間仕切り「ボランタリー建築家機構」によるプロジェクト

被災者のかたがたの避難所の生活は、すでに二週間にもなるのですね。最初のうちの数日間はまだし
も、長くなってくるとプライバシーのない、1人半畳ばかりの生活は体にも心にもどれだけきつかろ
う...と気になっていました。狭くて無理という避難所も多いとは思いますが、ちょっとした間仕切り
ができれば、体を拭いたり、着替えたり、人目を気にしない格好でくつろいだりもできるはず。

そんなふうに感じていたところ、先日、exite.ismでこんなプロジェクトがあることを知りました。

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建築家・坂茂による、避難所での簡易間仕切り

   「ボランタリー建築家機構」が避難所での簡易間仕切りを設置するプロジェクト
 
●exite.ismの記事ページはこちら
 →→http://ism.excite.co.jp/architecture/rid_E1300858678005/ 

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●プロジェクトの公式サイトはこちら
 →→http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_NEWS/SBA_news_5.htm
●坂 茂建築設計のサイトはこちら→→http://www.shigerubanarchitects.com/
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決して募金を促すためにご紹介したのではありません。ただ、「間仕切り」の件が気になっている人
には参考になるかもしれない、と思うんです。私みたいに。


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by kadoorie-ave | 2011-03-25 10:17 | 思ったり、考えたり... | Comments(0)

「六畳二間庭付き一戸建て・借家」の思い出 6


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その後もガチガチの土を、コツコツ掘り返し続
けました。見る見るたまるガレキの山。その中
から、大きな石と、ただのブロックの破片や鉄
筋を分けていきました。

美しさを見いだせない建築資材のゴミは裏庭の
角に。小さな富士塚のようなものができてしま
った!

大きな石は、花壇の縁に使おうということなん
です。素敵な煉瓦を買ってこようとか、木の柵
でもつけて...なんていう乙女っぽい発想は、な
い。というか、“タダ”のものを利用。


掘り返した土は、↑イラストのような塊になっていて、崩していくのも一苦労なのでありました。
『土ふるい』を買いに行くのも面倒なので、両手でもんだり握ったりして粉砕〜♪

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作業に夢中になって、全身どろまみれでかがんでいたら...

低い塀越しに「もしもし、すみません。御主人...こちらのお宅
の御主人ですよね?ちょっとお話を...」という声が。

顔を上げると、セールスマンの男の人が立っていました。

目が合うと慌てて「あ、御主人じゃなかった、ど〜もすみませ
んっ!」と訂正していましたが、そんなに男らしい後ろ姿だっ
たのか、私。身長152センチ、ぽっちゃり型の御・主・人ね、
ケケケ。

何を勧められたのかは、すっかり忘れてしまいました。

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苦労の末、モミジの木の周りと、縁
台の脇に小さな花壇のスペースを作
ることができました。

(花を植える前、ご近所中の猫が
『おや、いいトイレができてるじゃ
ないの』と集まってきては用を足し
おかげで室内にはずっと濃密な猫フ
ンの臭いが漂っていました。それに
は閉口しましたけど、今では懐かし
い思い出。雨が降ったあと、クリー
ミーになったそれを素手で握ってし
まったときは...哀しかった。)

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一仕事終え、縁台に座ってお茶を飲みつつ、素敵な植物や庭造
りの写真集をながめるのは、気持ちのいい時間でした。道路か
らはその様子が丸見えなんですが、あまりそういうのは気にな
らない性格なので。

それより、近所の人たちは庭の様子をよく見ていて、しょっち
ゅう話しかけてきてくれました。塀が低いのも、なかなかいい
もんです。


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by kadoorie-ave | 2011-01-28 10:54 | 住むこと暮らすこと | Comments(4)

「六畳二間庭付き一戸建て・借家」の思い出 5

借りた家には、老朽化その他の理由で手を加えなければいけない部分が山ほどあり、やりがいがある
というか、奮起しなければいけないというか....な状態でした。ただ、北側3畳の台所は、白い土壁と
古い木の床の簡素なかんじがよろしく、私には修道院の一隅のように見えました。寒々としていると
いうのは、私にとって大変好もしいことなのであります。『よし、台所から少しずつ手を入れていく
ぞ!』とスケッチブックにイラストで計画をメモしていきました。

メジャーで測ってはメモ、思いついたアイディアをメモ...でもまあ、メモはたった今実現するという
わけにもいかない。まずはここを借りる決め手となったの手入れを先にしようか。花壇を作って
花でいっぱいの可愛らしい庭にする準備をいたしましょう!と、すぐにスケッチブックを閉じる落ち
着きのない私。
スコップ(剣先スコップというやつです)は、私が常備している暮らしの必需品。これで、とりあえ
ず庭を掘り返して土を柔らかくしよう
...それができたら、腐葉土を買いに行こう...と。

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f0063645_0281086.jpg
掘ります。

スコップに足をかけ、ザクッ...あれっ!!???
土にスコップの先が入らない。かたい、固いです!!
力一杯やっても、2センチくらいしか入らない。

f0063645_0283229.jpgなして、土さ こんが かってんだいね!?※(=どうし
て土がこんなに固いのですか!?)」

※これは多摩美の漫研の先輩、ターカさんが「タンマ(漫
研の漫画雑誌)」に描いていたマンガのセリフ。なぜな
のかわからないけれど、ずっと心に残るほど可笑しかっ
た...。固い土やアスファルトを見るたびに思い出しま
す。ターカさん、勝手に使ってすみません。)


まず、土そのものが湿って固まりきっていました。それでも意地になって掘っていると、地面からほ
んの2〜3センチのところに、もっと硬いものが当たります。直径5センチくらいの石か...?と、わっ
せわっせと掘っていくと、なぁんと、大きなブロックだの、建築資材だのがでてくるではありません
か。あと、割れた茶碗とか。花壇を造ろうと思っていたところ全体に埋まっているようでした。

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ううう...私は負けない。

また次の日から頑張るのだ。

可愛い花が咲きみだれる庭目指
して!





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by kadoorie-ave | 2011-01-26 23:56 | 住むこと暮らすこと | Comments(8)

「六畳二間庭付き一戸建て・借家」の思い出 4

結局庭がゆったりしていることに惹かれ、小さな六畳二間の一戸建てを借りることにしました。庭の
向こう(南側)は4m道路です。
お向かいは、結構大きなお宅で、二階が住居。一階はがらんどうですが、オーナーは仲卸の八百屋を
しており、そこを作業場兼車庫兼倉庫にしていました。残りのスペースは花屋さんが作業場として借
りていました。(花屋さんは主にここでお葬式で使う花の準備をするのです。だから樹脂製の軽い岩
なども置いてある。)八百屋さんも花屋さんも、朝から道路で作業している...とのこと。

さて、朝起きて寝ぼけ眼で木の雨戸をよっこらせと開けますと...あらほんとだ。
    ↓ こんな風景。↓

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庭にはほとんど植木がない
しブロック塀も低い。さら
に、普通ならブロック塀の
低くなっているところに入
っているはずの柵もない。
網戸だってない。

...そんなわけで、窓を開け
たらそれはもう、ほとんど
道路に立っているかのよう

なのでありました。

道路には(というか目の前には)、いつも男の人が3〜5人、忙しく立ち働いているので、朝イチ、
雨戸を開ける際にも“そこそこおしゃれなルームウエアー”程度の服は着ていなくちゃいけないってこ
とか...と思いました。ましてや、スケスケのネグリジェなんか着て雨戸を開けてはいけないんですよ
!...持ってないばかりか見たこともないからそんな心配はいらないけれど。

...そういうわけで、最初から何かと新鮮な驚きに満ちた暮らしが始まったのでした。


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by kadoorie-ave | 2011-01-24 23:12 | 住むこと暮らすこと | Comments(0)