<   2007年 09月 ( 18 )   > この月の画像一覧

本当の自分の姿は...(購入した本)

すみません、くだらないことでナンですが...。

日々食べ物のことを書いたり考えたりしているのにこんな本を買ったなんてバレたら、呆れられる
と思いますが。

一応少しは気にしているものですから.....。
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by kadoorie-ave | 2007-09-28 23:48 | | Comments(14)

塩を買いに銀座に行った...のだが。(その2)

ない!ない!食材売り場がない〜〜というわけで。大急ぎでフロア全体を回ってみました。

ビゴの店は....あ、あった。でも、店舗デザインから微妙にフランスらしさが減った気が。
マリアージュ・フレールは...ない。銀座には路面店があるから困らないけど.....。

ワイン売り場は....整備されて妙な高級感が。以前のマーケットっぽい感じが好きだったのにな。
チーズ売り場は...?......あ、あった。けど、小さなコーナーです。MOF(フランス国家最優秀職
人)のチーズをはじめ、とても本格的でおいしそう〜で.....小ちゃいの一個で4000円かぁ。
きっとすごくおいしいのだろうなぁ。

結局どこにも、ゲラントの塩はなかった。しょぼーん。(仕方なく、ゲラントの塩はネット通販で
安いところを捜して買いましたよう。どこにでもあるけど、割高なので。)

スイーツのお店はぐぅぅんと増えていて、そこかしこにすごい行列が出来てました。買ったら即満
足できるもの。

高級品をいつも買える「富裕層」、または、流行りのアイコンを手に入れるのが大好きな人か。
そういう、「今、買ってくれる」人が対象なのだなぁ。お店だもの、売れなければしょうがない。
プランタンから、フランスの生活の匂いがどんどん薄くなる...フランス「風」の匂いは増えたか
も。

銀座も以前は有楽町西武にも、プランタン銀座にも、インテリア、キッチン周り、食材などが充実
していました。暮らしにまつわるものは、あれはただの流行だったのか。生活の厚みあってこそ、
の豊かさだとおもうんだけどな。お金のモンダイではない気がするんだけど...スイーツを買い競い、
はやりの服を買う経済力があるのなら。

雑誌もカタログ的な構成が、ますます増えました。
話題のものをすぐゲット。これがマストバイ!買い遅れるな!
当たり障りなく穏やかな、センスのそこそこいい生活。
和める軽いテイスト。
誰にでも愛される○○?

では、濃くて深い?ものが好きな人はどこへ行くのだろう。

あ〜自分の欲しかったものが買えなかっただけなのに、悶々としてそんなことまで考えてしまっ
た。失礼いたしました。

んでもって、なんとなく悔しかったものだから、いつもだったら2分の1に切ってとお願いしてい
るパン・オ・ルヴァンを、丸ごと買ってしまいましたよ、ぷんぷん。

f0063645_2374839.jpgf0063645_238275.jpg

ワインは近所のスーパーに置いてある、オーガニックのチリ・ワイン。日常の手軽なお値段だけど
気に入ってるもの。
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by kadoorie-ave | 2007-09-27 23:19 | 思ったり、考えたり... | Comments(8)

塩を買いに銀座に行った...のだが。(その1)

先日、塩が切れてしまったので久しぶりに銀座に行きました。

f0063645_21162196.jpg
..なぁんて言うと、何か高級な雰囲気が漂います
が(そうでもないか...)、この←イラストに描い
た塩が気に入っていて、『プランタン銀座』の地
下に行って買うのです。昔からいつもあるしその
うえここでは比較的安く手に入るので、他にも用
事を作って銀座に行き、購入していました。

今回は、塩を買うついでに髪もいつものところで
切ることにしました。

プランタン銀座では、地下一階が今まで食料品
売り場でした。
フロアの面積はあまり広くないのだけれど、パン
は大好きなビゴの店が入っているし、食材売り場
がフランス、イタリア、アジア料理を中心に充実
しているし、マリアージュ・フレールの紅茶売り
場もあるし....で、お気に入りでした。

しばらく、地下一階を工事して模様変えしていた
のは、知っていました。どうなったかな〜〜。
あれ、食品は地下二階になったみたいだ....
と思って降りてゆけば.....
ない!ない!食材
売り場がない〜〜

ないじゃん!!
(その2へつづく)
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by kadoorie-ave | 2007-09-27 22:58 | おいしいもの | Comments(4)

中秋節のお茶会と、ル・コルビュジエ展と。

9月24日(月)。日曜の秋分の日の振替休日。
お昼前から始まる中秋節のお茶会(といっても中国茶)に参加するため品川に急ぐ。場所は高輪口
側、ざくろ坂の『新高輪プリンスホテル』にある茶館『春風秋月』。通りに面したこじんまりした
空間で、ガラス越しに中の様子が見えます。
ここは、元は渋谷東急東横店内で「邀月茶館」を開いていたAndy Liさんのお店でしたが、色々な事
情で友人の高さんが引き継いだのです。
実は高さんは、私が渋谷の広東語教室に通っていた時の先生。元々、彼女は古琴と古箏の専門家で
す。その力を発表する場がなくてもったいないなぁと思っていたところ、私が教室の帰りにいつも
寄っていた「邀月茶館」のAndy Liさんが『だったらうちでミニコンサートを開いたらどう?』と
申し出て下さり2003年頃は定期的に演奏をしていました。演奏はもちろん高さんで、私が司会。楽
しかったなぁ。
そんなご縁で、高さんは高輪の『春風秋月』を引き継いだのでした。


f0063645_0205430.jpgこの間、台灣に行ってきたばかり...という高さんが、質の良い東方美人
茶や月餅他、お茶請けの菓子も色々並べ、楽しいお茶会となりました。
お茶は他に福建省の正山小種(だったかな?)など数種。

メンバーは女性ばかり、5人(そのうちの一人は広州出身で、私と同い
年。お誕生日もお互いもうすぐ!とわかり盛り上がりました。)それに
高さん(おなじく広州出身です)。アシスタントに青島(チンタオ)の
近くの出身、スラリとした長身で美人の孫さん。おしゃべりにも花が咲
く...。
後半は久しぶりに高さんの古琴の演奏を聴きました。響き渡るような派
手さはなく、落ち着いた深い音色には「幽玄」ということばがぴったり
かも。(光源氏も、その昔弾いたかも...という楽器です。)
*     *     *     *     *

さて、この日は見たかった展覧会の最終日でもありました。おお忙しい。
ル・コルビュジエ展(六本木ヒルズ森タワー/森美術館)です。今までなかなか行かれる日が見繕
えなくて、やっと!でした。


f0063645_1503590.jpgル・コルビュジエ(Le Corbusier)といえば。
....それは、小さい頃母の本棚から抜き出しては眺めていた美術
専門書の中に載っていた心地よい形のモダンな建物、のおじさ
んでしょ!....というところから、知識もちっとも増えていません。
でも「好き」なので是非行こうと思っていました。

思ったこと、感じたことはいくつもあるけれど、建て物の線
が、「絵を描く人」の線だよなぁ...ということを
改めて確認。

研ぎすまされ、無駄を全てそぎ落とした無機質な線ではなく、
たった一本の線に、様々な感情、色、それまでの人生すら含ん
でいるかのような、有機的な線。愉快にたわむ、豊かな線。ど
こかに遊びを感じるゆとりの線。(たとえ直線でも、だ。)
彼の絵だけでなく建物もそういう線で出来ていて、ここに居よ
うかなぁ、ここに居たいなぁと思いたくなる空間。お腹が冷え
て痛くならない場所。

生真面目そうな中に、どこかでキラッと茶目っ気のある目の光を見たような、そんな印象の建物。

ストイックで辛気くさいものは私にはどこか信用できないぞ。

実物大の模型に入ってみたら、すぐさま自分がどう住みこなすか、具体的に考えているのに気付い
て苦笑い。
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by kadoorie-ave | 2007-09-25 23:53 | 散歩と旅・建物 | Comments(17)

ioraシークレット・ライブと中華菓子<奶王糯米糍>など

先週末、某所にてioraさんのシークレットライブ有り。

f0063645_1253998.jpg食べる物は適当に持ち寄ることになっていまして、私の座るロフトの席には、ブ
ログ繋がりで存じ上げている方々が固まって座るということでした。
ブログそのものにも憧れていますが、ご本人たちがさらに*素敵*...っていう方
ばっかりなんです.....揃いも揃って。(素晴らしい環境にヘラヘラするワタク
シ。)そして年齢的には私よりやや‘先輩’な方が多いので、何を作っていったらい
いんだか。だって普段から、おいしいものなら色々召し上がっていそうだし、中
にはお料理上手なかたも。よわったなぁ、こまったなぁ。

f0063645_24308.jpgああもうどうしよう〜思いつかない...。中華系の料理がそこはかと
なく期待されている気がするのですが、中華は作りたて、アッツアツが肝心なも
のが多いですよね....。
で、結局以下のようなメニューに。

●酔鶏(チョイガイ....「酔っ払い鶏」)
●椎茸のエビ餡詰め オイスターソース蒸し
●奶王糯米糍:ココナッツ風味、カスタード餡入り蒸し団子
●月餅(雙王蓮蓉月餅:広東式塩卵入り蓮の実餡月餅)
   (なつめと木の実餡の北京風?月餅)


f0063645_204153.jpgこれが『奶王糯米糍』。

皮はモチモチ、プニプニしています。
周りにココナッツファインをま
ぶしてある。
トップには、本来ならマラスキ
ーノチェリー(赤いヤツ)の
カケラを乗せるのですが、なか
ったので自家製桂花醤(金木犀
の花のシロップ漬け)で代用。

f0063645_20585.jpg中の様子。

いかにも香港らしい『カスタード餡』は懐か
しい甘さでホッとします。

作るのに夢中になり過ぎて、開演に遅刻するという本末転倒ぶりが恥ずかしい....でも、気分のいい
愉し〜い夜でした〜。

他のものの画像は、撮る暇がなかったので、既にもう皆のお腹の中。
ですが、オマケ画像を。↓↓

f0063645_221449.jpg今年作った月餅色々。何種類か
のレシピを試しましたが、皮の
模様がくっきりするもの・しな
いもの、包みやすいものなど、
わかりました。来年はさらなる
精進が期待される...かな?

f0063645_223475.jpg小さい型で作った塩卵入り月餅
を割ってみました。
わりときれいなお月さまがのぞ
いています。

iora→HPはこちら。
2007年11月7日 UNVERSAL Jよりメジャーデビュー!
10月5日(金)渋谷O-EAST イベント出演決定です♪

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by kadoorie-ave | 2007-09-24 02:46 | おいしいもの | Comments(27)

もうすぐ中秋節!<YALINさんと作った月餅。>

今年の中秋節(中秋の名月の日)は9月25日ですね。
中秋節といえば、大好きな月餅の時期。
日本では、一年中見かける月餅ですが、本来はこの中秋節のお月見で、満月を愛でながら食べる、
季節ものです。月の丸さ、月餅の丸さは家族円満の象徴。
よく、日本の友だちに「でも月餅って大きすぎて、甘いから食べきれないよね〜」といわれるんで
すが、ちょっと待ったー!あれは、本来家族や仲間で切り分けていただくんですってば〜。
そのせいか、最近は中華街に行っても小さな一人分サイズの月餅が幅を利かせているけれど....気分
出ないなぁ....。私個人は、ドンッとでっかくて重い、月餅らしいのが好きです。たとえ一人で食べ
るとしても、中国茶をいただきながら、毎回少しずつ、切っていただくからいいもんね〜。
(その辺は個人の好きずきですけどね♪小さい頃から見慣れていたのは、当時の中華街の重くて
おっきくて、そして油もラードを使ってるようなヤツ♪)

今年はブログでお友達になった台灣出身の建築家、「YALIN note」のYALINさんと一緒に、月餅を
作る約束をしました。
月餅は、型があるととても見栄えがするし、まぁ素人が多少不格好に作っていても文句を言う人も
あまりいない....それどころか「ええっ!そんなもの作れるのぉ?すごーい!!」
なんて感心していただけることが多いので、作り甲斐があります。
参照:Wikipedia→月餅
  中国まるごと百科事典→中秋節
  ONE DAY過去記事→中秋節快樂!
           →ありがとう&多謝....(自家製鹹蛋画像あり)
今年は、鹹蛋(塩卵...生卵の塩漬け。本来はアヒルの卵でつくるけど、私のは健康なニワトリの大
きめ卵)も自家製があるし、準備万端。....?

コロンとした黄身を取り出して、軽くオーブンで焼いて、蓮の実餡(蓮蓉餡)で包みます。今年は
市販の餡を使っています。これを薄くのばした皮の生地で包むのです。(皮をさらに薄〜く伸ばし
ながら、均一に包むのは、ちょっとコツが要ります)。
仕上げに溶き卵で照りを付けてオーブンで焼いて出来上がりです!

今年はYALINさんと色んなことをお喋りしながら作ったので、楽しい〜♪そうそう、暑い日だった
ので、*やん*さんが送ってくれたマンゴー果汁でジュースを作って、一息つきましたよ!
ありがとう、*やん*さん!!


f0063645_0162038.jpg
焼き上がったところ。天板は2枚あるので、もう一段分月餅はある。今年はあまり分厚くない月餅に
なりました。

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鹹蛋は、一個丸ごとじゃなくてカットしました。来年は丸ごと作って、満月らしくするかな〜。

f0063645_0165122.jpgYALINさんと一緒に試食。

台灣の新純香で買った、モノのいい“東方美人”
(中国茶)はYALINさんに入れてもらったら.....
さらにいい香り...!!


さて、月餅は作って2〜3日後からがおいしいとき。
中秋節には、テレサ・テンとレスリー・チャンの「月亮代表我的心」をCDで聴きながら、私も歌い
ます〜〜♪大好きな曲なんです。
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by kadoorie-ave | 2007-09-22 01:21 | おいしいもの | Comments(12)

それではついでに....<" I love Leslie Cheung "BAG>

ちょっと間が空いてしまいました。
パタパタとお仕事に集中していました。
今回は、初めての仕事先ばかりで、少々肩に力が....。徒競走で「位置について、用意!」っていう
状態が、絵のイメージが決まるまで続くかんじです。
ところがいいイメージを掴むには、リラックスして自分を自由に解き放つのが大事(私には)。
そのためにぃ〜コーヒー飲んで、気に入ったCDかけて、大竹伸朗のエッセイを読みながらマティス
の画集を開き....って、随分と長い助走をするのが情けない。ため息をつきながら身をよじったり。
誰が見ても遊んでいるようにしか見えない.....。
(大掛かりなプロジェクト...のわけはもちろんなくて、いかにも私にぴったりの楽しい仕事でこの
有様です。)

でも、ノってきた時の高揚感と、仕事を出し終えたときの、空も飛べるんじゃないか、海も泳いで
渡れるんじゃにかと思うくらいの爽快感と開放感♪これはたまりません。イラストの仕事はやっぱ
りたのしいなぁ。
   *        *        *        *        *
さて。レスリー・チャン関連の内容が続いてしまったので、ついでにこんなしょうもないもの
もご紹介します。
誰の為にもならない、162%自己満足用グッズ。
じゃ〜ん!
" I love Leslie Cheung "BAG〜♪


f0063645_033118.jpg
型紙作って、布を裁断して
作ったのですっ。
何年も前。

●長時間の街歩きに耐えるため、ま
ずは軽くなくてはいけない。

●ガイドブックや地図なんかも入っ
て、しかも取り出しやすくなくては
困る。

●しかも一眼レフとレンズなんかも
入れる。だから、底はしっかり芯の
入ってるヤツ。

●だのに、お洒落なレストランに
入ったとき、「太ったショッピング
バッグ...を抱えたおばさん」
(実際はそうなんだけど)には見え
ない....というか、洒落たレストラ
ンにもかろうじて入れるカバン。


●目立たないけど、少しは目立つ?レスリー・チャンを宣伝できるもの....
とはいえ、「大人」が持ってもおかしくない.....

●ついでに、端から端までファスナーでしっかり閉められる(スリ対策)。切符などのために外ポ
ケット付き。

●私の身長(152cm)でもバランスのいいカバン。

そんなカバンが欲しかった...。だから、自分で作るしかなかったのでした。

表の生地は、ざっくりとしたインドシルク。両面接着芯で、焦げ茶のキャンバス地を裏に貼り合わ
せました。
とっても重宝!!でも、ヘビーに使っていたので、シルクがあっちこっち擦れてボロボロになって
しまいました。久しぶりにここ2〜3日使ってみましたが、やっぱり使いやすい!

じゃあ、また作ればいいじゃないかって??

一度作って、大変さが身にしみたので....なかなか。。。
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by kadoorie-ave | 2007-09-21 00:04 | イラストの仕事 | Comments(18)

Leslie Cheung張國榮への手紙(クリスマスのとき)・2

前回のファンレター(冊子)の続き。ほとんど文字ばかりのページもあります。

f0063645_1221549.jpg

<大体の内容>
ファンになってわりと最初の頃、近所の公民館で「中国を知ろう!」という連続市民講座がありま
した。ある一日は「京劇」がテーマで、北京で老旦(おばあさん役)の京劇役者をしていた人が講
師でした。(とはいえ、カツラを取ったらまだ30〜40代の女性でした。)
彼女は、小さな頃から京劇が好きで好きで、厳しい鍛錬に耐え、才能もあってついに役者となった
のでした。しかし、若い人は京劇など見向きもせず、京劇の将来に絶望して、振り切るように日本
に来たのです。
中華街で毎日14時間もお皿を洗い続ける日々。失意のうちに、手首を切って自殺を図ったことも
あったそうです。
あるとき、ぼんやりと中華街の通りに立っていた彼女に「そんなところで何をしているの?あなた
は老旦役者の○○さんではないの?」と話しかける日本人がありました。京劇の研究をしているとい
う大学教授でした。
北京で彼女を観て、いい役者で将来が楽しみだと思っていたそうです。彼の励ましもあって、日本
で京劇のことを教えるようになったそうです。
そんなある日、彼女は思い切ってチケットを買い、京劇団の来日公演を観にいくことにしました。
北京でもガラガラだった京劇の公演。日本では...??と恐る恐る会場の扉を開けたところ.....なんと
全ての座席が観客で埋まっていたのでした。

レスリーの主演した映画「さらば、我が愛 覇王別姫」がヒットし、その影響でした。
(彼女は、京劇は中国で消えていく運命ではないのだ、世界に広がったのだ...と感じたそうです。
これは手紙には書かなかったけれど。)

f0063645_1223237.jpg
またあるとき、横浜で「梅蘭芳京劇団」の来日公
演がありました。

パンフレット(やや高価でした)を買って、席に
着くと、隣の席の人が、私の眺めているパンフ
レットの上に頭を突き出すように覗き込みます。
最初ちょっとムッとしたのですが、その真剣な面
持ちに「ご覧になりますか?」と聞いたのです。

それはそれは地味で慎ましい身なりで、中国語を
話す50代くらいのご夫婦。
(とてもきれいな北京語だな...という印象でし
た。)ほとんど一言も日本語はお話しにならない
ようで、嬉しそうににっこりしながら「京劇。京
劇が好きですか?」と中国語で聞かれました。

私が身振り手振りで、「覇王別姫」の映画を観て
「京劇」が好きになりました。張國榮、知ってま
すか?」と返すと、奥さんはご主人のほうを見て
はしゃぐように「私も張國榮、好きよ!ねえあな
た、この人、張國榮好きだって言ってるわ!」

そして私の手をギュッと握りながら「わかる?
私たちね、京劇役者だったのよ」......と。

(日本に来て、まだ日も浅いようでしたし、京劇のことを語るとき以外は肩を寄せ合って、オドオ
ドとしているのでした。パンフレットを見ながら、ほら、あの役者!と指差してご夫婦で語り合っ
ているとき、生き生きとした輝きがもどっていました。)
*   *   *   *   *   *
手紙のこの部分、きれいな中国語でしょう?
自力できちんと書ければベストですが、特にきちんと伝えたいページだったので
....実はなんと、翻訳のプロにお願いしたのです。貿易などのビジネス用の翻訳業務が専門
らしく、内容を見て、あちらはちょっとびっくりしたみたいでした。
依頼の翌日、担当者から突然電話がありました。なにか質問が?問題が?
「もしもし、私は張○○と申します。今回は張國榮への手紙だということで、そういう仕
事は初めてだものですから少々吃驚いたしました。でも、文章を読んでとても感動しま
した。微妙なニュアンスまで、出来るだけ正確に伝わるよう、心を込めて訳しますか
ら。ただ、それだけお伝えしたかったんです。私は香港にも友人が何人かおりますか
ら、彼らにもこのことを伝えます!
....いやはや、感動したのはこちらですってば。でも、彼の香港の友人に伝えてもらっても...いえ、
嬉しかったです、ほんと。
(それにしても、完璧で美しい日本語を話す方でした!)
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by kadoorie-ave | 2007-09-15 01:23 | Comments(14)

Leslie Cheung張國榮への手紙(クリスマスのとき)・1


f0063645_2352268.jpgレスリーに、以前送ったファンレターの一つです。
(これはカラーコピーしておいたもの。表紙の上下に白
い部分があるのはその所為。)
毎回、マンガ形式だったり、ビジュアル本風だったりと
冊子として綴じて送っていました。

バカだなぁと自分に苦笑いしながらも
アジアにグイッと目を向けさせてくれた
レスリーに、感謝の気持ちを表したくて。

これは、クリスマスカードのかわりに作ったもので、紙
にも少々凝っています。
表紙は銀色の和紙です。中身は白の和紙と、イギリスの
水彩用コットン紙、透ける地模様のある白い紙...など、
同じ白い紙でも質感を楽しめるようにしました。
  

f0063645_23544225.jpg

↑最初の見開き。右ページの写真は、私のテーブルの上にはいつもレスリーが一緒ですよ、という
意味。左は、和紙なので墨で描いてみたのです。(私の似顔絵というわけじゃありません。)
あ、そうそう。全部で何ページかな、と数えたら16ページでした〜。

f0063645_23551466.jpg

↑クリスマスらしさを、というので、スナップ写真を貼り込んだページも何ページかあります。
多分彼は、香港をはじめとするハイソサエティーのお友達には事欠かないと思うので、日本のごく
普通の家って、かえって興味深いかも....と、こんなページを作りました。
元々は、日本に語学留学中だった香港人のANNAさんを招こうと思ってしつらえたのだけど、いつ
だってこの場はレスリーに開かれていますよ...というニュアンスのページ。

f0063645_23572310.jpg

↑レスリー・チャンの写真集「慶」出版を記念して来日。サイン会がありました。その時のことを
感謝するページ。

この手紙(冊子)でこだわったことは、カラーコピーやプリントアウトではなく、自分で撮った
ナップ写真そのものを糊で貼りつけた
こと。雑誌などから借りてきた写真ではなく、正真
正銘自分で撮って手作りでまとめたのだとわかったほうが、心温まるものになるかなぁと思い...。
それと、文字を手書きしたこと。彼が漢字に愛着と誇りを持っている....ような気がしたからで
す。私も手書きの文字が大好きだし、漢字の美しさが大好きだから。
それにしても、繁体字を手で書くのは一苦労です!画数がすごいんだもの。平仮名もないし、書い
ても書いても進まない。大陸の簡体字を、最初はあまり好きだと思わなかった私ですが、書いてみ
てよくわかりました、もう降参!!急いで書くのに、簡体字は便利です。
...とはいえ、繁体字が大好きなんですけどね。
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by kadoorie-ave | 2007-09-14 23:58 | Comments(6)

HAPPY BIRTHDAY,LESLIE CHEUNG!!

f0063645_1274628.jpg


レスリー・チャンに出したバースデー・カードをカラーコピーしておいたものです。
丁度このイラストを描いた頃は、「源氏物語」のイラストを毎週描き続けていた時期でした。
生まれて初めて、最初から順に「今昔物語」などの勉強もしながら「源氏物語」を読んだのでした。いろん
な方の現代語訳を比較しながら。
いやーあれほど面白くて、やめられない止まらない物語だとは...。
それでも、最初は「引き目鉤鼻下膨れ」かもしれない美男子だなんて、頭の中で絵が動き始めなくて困り果
てました。話に出てくるものをイラストにするときは、自分がすっかり物語の中に入り込んで、ある時は姫
君役、ある時は光源氏...というように気持ちを重ね合わせることが私には大切だったのですが...。
姫君役になり切っていたとしても、光源氏が近づく...「きゃぁ来ないでぇ!好みぢゃないーー!!」。映像
が頭の中でスムースに回り始めないと何も書けないのです。

でも、物語を読み進めるうちにどうやら光源氏は「ぷよぷよのまっ白け、下膨れのマザコン僕ちん」じゃな
さそうだとわかってきました。というより、歌って踊れて(今の踊りとは違いますが)インテリア、おしゃ
れセンスその他全てに洗練されていて、お茶目だったり甘ったれたり、計り知れないほど寂しそうだった
り...という、滅茶苦茶チャーミングな人だとわかりました。

....ん!?知ってるぞ、そういう人。....というので、頭の中の光源氏役がすっかりレスリー・チャンになっ
てしまいました。いやー、映像が動く動く!スムースに。(少々地黒な光源氏だけど...。気にしない気にし
ない。)

というわけで、その年、レスリーに送ったのがこのカードでした。急いで描いたので今ひとつではあります
が(なんだか美術部の生徒が描いた、スターのデッサンみたいで....)あの時の気分を思い出します。
もちろん、中には繁体字の中国語で、源氏については解説いたしました。訳してくれたのは私
の広東語の先生。その節は本当にありがとうございました。

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by kadoorie-ave | 2007-09-12 01:16 | Comments(18)