<   2007年 08月 ( 18 )   > この月の画像一覧

New Tシャツ試作中。

今回の「PARIS SHANGHAI EXPRESS展」では、「Tシャツは作らなかったんですか?」「Tシャ
ツがあると思って来たんですが...」「なんで作らなかったの?夏だよ〜〜今!」という声をいただ
きました。
昨年の個展では「イラストのポストカードはないんですか?」という声が多かったので、今回は総
計150枚ほど作ったのですが....あれれ?意外でした。
とはいえ、意外だなんて思っているのは私くらいだったらしく、個展終了後でもいいから、Tシャツ
を作ってくださいねという方もいらっしゃったのでコツコツ制作することにいたしました。
布製のバッグも追って増産するつもりなのですが...とりあえず、Tシャツの新柄一作目を試作中で
す。今回は、女性onlyな絵柄ではなく、サイズも男女各サイズ(子ども用も?)作りたいと思いま
す。背中側にイラストを持って来るか、前に持って来るかなど未だ考え中です。
こんなのです。↓

f0063645_23425255.jpg

このTシャツは白地の男性用サイズで、焦げ茶の染料インクでシルクスクリーン・プリント。
コウモリの目や雲などは手で彩色しています。
コウモリと「福」の字が逆さまなのは「福が降って来ますように」という意味です。
コウモリというモチーフも、中国とその文化の影響を受けた国々では明や清の時代から幸福の象徴
になっています。
<図柄についての補足>tomotubbyさんが、コメント欄にもっときちんとした説明を書き込んでく
ださいましたので、改めてここに写しておきますね。
"この図像について、ちとコメントです。
中国語では「福」の字が逆さまの「福倒」と、福来たるを意味する「福到」が同じ発音、さらにコ
ウモリ「蝠」と「福」も同じ発音なのであります。"
...ありがとうございました。


f0063645_2343178.jpgイラストのアップです。
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-31 23:54 | イラストの仕事 | Comments(16)

「住まいを予防医学する本」♪

先日秋山東一氏のブログ「aki's STOCKTAKING」を拝見していたら、黄色い表紙の本が目に留ま
りました。明るい黄色の無地で、シンプルな黒い文字で「住まいを予防医学する本」、それだけだ
とちょっと難しい本かな..と思うのですが、すぐ下に「からだにいいことは、だいたい、ちきゅうに
もいい」とひらがなで。
事典か年鑑のように手応えのある厚さのある本ですが、威圧感がないのが素敵です。しかも、中身
も伸び伸びしたレイアウトで何となく飄々とした絵が親しみが持てそうです...いいなぁ!!
すぐにも手にしたいと思いましたが、この本は非売品なのでした。
「町の工務店ネット」という工務店集団から「貸し本」として貸し出される、とのこと。
●こちらをご覧ください→aki's STOCKTAKING「住まいを予防医学する本」
この本を読める人がうらやましいなぁと思い、そのエントリーに「見てみたい、読んでみたい」と
コメントを書かせていただきました。

すると....なんとなんと!この本を中心となってまとめられた小池一三氏が
この本を送ってくださったのであります。もちろん、秋山さんが連絡を取っ
てくださったのです。

わぁ、どうしましょう♪♪お二人が、季節外れのサンタクロースのように思えてしまいました。

f0063645_23294743.jpg

この本は「町の工務店ネット」に
よって編まれた本です。

「はじめのことば」によると.....
「住まいがいのちの箱として、ほん
らい的な役割を取り戻すために、何
が、どうなければならないか」を考
えるための一つの材料となるようみ
んなで力を合わせ、結構、がんばっ
て刊行」されたとのこと。

●発行元のサイトはこちら。
目次も試し読みもこちらで見るこ
とができます。
町の工務店ネット -
www.bionet.jp


 ●本を送ってくださった小池一三
さんのブログはこちらです。
小池一三の週一回

f0063645_23462270.jpg専門的な事は何もわかりませ
んが、「住む」「暮らす」
ひいては「生きる」ことにつ
いて、幅広くわかりやすい言
葉で綴ってあります。

読みながらゆっくり考え事の
できるリズムが本全体にあり
ます。


この本が「町の工務店ネット」から貸し出される期間は八ヶ月というのですが、住まいの計画を練
るには、一家族八ヶ月くらいの月日が必要だろうという考えからだそうです。なるほど。

私は、中でも二色刷りの「健康のための26の法則」のページが特に好きです。
「布団を日に干そう」「ゆっくりお風呂に入ろう」「日向ぼっこする」「打ち水のたのしさ」....こ
んなタイトルが並んで、思わずにっこりしてしまいます。
ノビをしてあくびを一つ。生活の中に気持ちのいいことはたくさんある。

あ、そうそう。この本、家を建てたい人ばかりでなく、できるだけ沢山の小学生から高
校生くらいの子どもたちにも、是非読んでもらいたいと思いました。
図書館なんかにも、入っていればいいのになあと思いました。


<追記>肝心の本のタイトルを、書き間違えておりました。申し訳ありません。
    「 × 予防科学→○予防医学」です。
   お詫びして訂正いたします。ごめんなさい。(何をやっているんでしょう...。)
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-29 23:56 | | Comments(10)

Firefoxにしてみた。

Safariの具合がどうにも芳しくなく、使いにくい。
先日からは、「インターネットプラグイン“Shockwave Flash”を読み込もうとしましたが、失敗し
ました」という表示が出てばかり。わからないなりに色々試しましたが、面倒になってふと、
Firefoxというブラウザを使うことにしました。(...っていいながら、自分が何をしているのかよく
わかっていません。)
このFirefox、涙が出るほど使い勝手がいいんですね。よかったよかった。

昨日同じくらいの年齢の友人たちと話しました。話題は「老眼」についてだったり。いつもメガネ
をかけている友人は知らない間に遠近両用のレンズになっていました。
私は元が近視ですが(0.3くらいか?)学生じゃないので黒板も見ないし、なによりおいしいものを
食べる時に、食べ物と目の間にガラスがあるのがおもしろくないので、裸眼のままで過ごしています。
ずーっと。(メガネをかけるのは映画館くらい。)
近視のせいか今のところはっきりとした老眼の自覚はないのですが....だんだん「渋い大人」の兆候
が現れて来たと思うと変に可笑しくて嬉しい。

f0063645_0415555.jpg


昨日、とても素敵なものが送られて来たので、その事を書きたかったのですが丁寧に書きたいので
また明日にでも。
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-26 23:57 | 思ったり、考えたり... | Comments(12)

<ほしいほしい帖>というもの。


f0063645_1505749.jpg

ほしいほしい帖...というノートをつけています。
主に、いま欲しいもの・そのうち欲しいものですとかやりたいこと、作りたいもの...その計画など
を書き連ねています。
そう、締め切りに追われて、机にへばりついている時、あれはやってくるのです。つまり、「あ
れ欲しいなぁ...病」
。たとえば、おしゃれ関係のもの。たまたま自分の欲しいイメー
ジにピッタリのものをお店や雑誌で見てしまった時、妄想が広がって仕事に集中できないとき(←
もちろんそれは逃避)、「手に入れるつもり」でメモすると落ち着きます。生活の中で使うものも
もちろん書く。

自由に動くゆとりがない時には、「それやりたいなぁ...病」もやってきます。
で、それも書く。

「欲しいというより、必要。忘れないように覚えておかなくっちゃね」というのもあります。
最近は昔のように強烈に欲しいってものは減りましたが、思いついたら一応書きます。お店で見て
も、すぐには決められないことが多くて、帰宅してからとりあえず書いて頭を冷やす。

f0063645_2954.jpg


書き留めるだけで、満足してしまうものもあって、それは本当はいらなかったもので、そう
いうもの、結構あります。。。

書き留めて、次にお店に行ったらもうなかったものは縁のなかったものということで、あきら
めることに。
あとは、ほしいほしい帖を開くたびに、二重丸、三重丸...と丸を重ねていき、予算なんかも考えつ
つトップになったものがいっちばん欲しくて、いちばん必要なも
の。トップ・オブ・ザ・欲しいもの
です。買うとは限らないけど。

ノートに書き込んでいるときがなにより楽しく、一番欲しいものが手に入ったときはずーーーっと
嬉しい。
が、最近は「欲しいもの」より「やりたいこと」「作りたいもの」の計画を書くことのほうが多く
なったかも。ドッチニシテモ、ヨクボー ノ カタマリ ナンダナ。
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-25 00:01 | Comments(20)

ささやかな発見<ザリガニワークス>

この間、友人の家でちょっと前の雑誌を読んでいて知った武笠太郎さん、坂本嘉種さん二人のユニ
ットによる「有限会社ザリガニワークス」。その社内レーベルである太郎商店からのコレジャ
ナイロボ
ですとか、自爆ボタン、武器ストラップから指輪などは昔から欲しかったようなものば
かりのラインナップで、少しも期待を裏切るところのないハズレっぷりがたまりません。お誕生日
に、ここのものをプレゼントしてくれるようなハイセンスな友だちがいたらどんなに素敵だろう...
と思うけど、ここはお小遣いを貯めて自分で手に入れないとね。なんといっても、手作りの商品な
のですこれは。ヘナヘナで素敵です。

f0063645_1561562.jpg

さて、今回ここにザリガニワークスのことを書いたのは ITmedia Biz.IDというところで見つけた
インタビュー記事の、武笠さんの座右の銘が、私の密かな座右の銘と同じだったからです。
驚き。座右の銘なんてこっ恥ずかしいですが、これはよく頭に思い浮かべます。
暗いと不平を言うよりもすすんであかりをつけましょう

....なんですから。ひゃあ、武笠さんなんで?小さな驚き♪

雑誌で、こんな仕事の状態を「不安で仕方がなかった」(だったかな?)と語っていたのを読んで、
何となくホッとしたりして。

(追記)太郎商店のブログもありました。最新ニュースはこちらかな?→タロショーBlog

*      *      *       *       *      *      *

<携帯なおった!>
ところで、修理に出していた携帯、なおらないと思っていたのになおって戻ってきました。そのう
え、目を腫らして書き写したアドレス帳は「アドレス帳をなんとか保存することができました」と
メーカーから。...あの苦労はいったい...!???
ニュースにもなった、床を焦がす電池は交換されていませんでした。改めて手続きをしないといけ
ないということで、メーカーに電話すると「生産が追いつかないので、そのまましばらく使ってく
ださい。申し訳ございません」ということです。
「そのまま使うのでは心配でなりません」と心にもないことを言ってみましたら「どうしても心配
ということであれば代替機をご用意いたします...」と貸したくなさそうな様子。どうでもいいの
で、そのまま帰って来ました。

なおった携帯には....とても感動しています!
前はショートメールでも、送信ボタンを押してから2分くらいブルブルふるえながら固まっていまし
た。MMSの受信は、やはりブルブル震えながら5分くらいかかったものでした。テーブルの上を、
ブルブルガタガタと振動で移動して行く私の携帯を見て、友人が「これ、ケータイじゃなくて
動のひげ剃り
じゃない?」と顎にあてがったほどです。
私も、かねがねそう思っておりました。。。

今、送信も受信も2〜5秒になりまして、人並みの携帯のようにスピーディーでうれしい。小さな
喜び。


f0063645_022335.jpg
電車で、待ち合わせの友だちか
らメールで「いまどこ?」って
聞かれると、それを受信して、
返信しているうちに...待ち合わ
せ場所に着いてしまうという具
合でした。
これで私も文明人の仲間入り
だぁ!
f0063645_1445286.jpg
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-23 23:53 | 映画・音楽・ART・WEB | Comments(8)

たまさんがうどんを背負って.....

個展期間中、会場までおいで下さったみなさま、改めて御礼申し上げます。だって、この夏は暑い
んですよ〜。台湾(台南市)に里帰りしていたYALINさんも、日本のほうが暑いと仰るくらいです
から!(←無許可で書いちゃってすみません...。)来ていただけるなんて、嬉しくて慌ててしまう
ほどでした。
「行こうと思ったのだけど...」と言ってくださったかたも、そのお気持ちだけで嬉しくて舞い上
がってます。

さて、来てくださっただけでも有り難いのに、差し入れ(お土産?お祝い?)までくださった方.....
本当にありがとうございました。(←でもどうぞ本当にお気遣いなく。)
以前も書きましたが、美しいものはウットリと心の栄養に、食べられるものは「誰にもあげないも
んね〜」(←欲深く心も狭い私)という勢いで、自分の心と体の栄養にしてしまいました。
深く反省しています。(もちろんちょっとくらいは周りの人に分けてあげましたよ.....ホントで
すってば、でもね...。ちなみに、絵本「そらいろのたね」では、“よくばりでいじわる”なキツネくん
のほうに共感してしまう私なの。)


ところで、ブログでお友達になったたまさんなんですが....。単身赴任中のご自分の食事ばか
りか、職場の皆さんへの仕出しまでなさるという...地に足のついたプロ裸足の料理には感心するば
かりです。その彼が、うどんに強い興味を示し、本格的な修行までなさり、なんだか凄いことに
なっているのは知っていたのですが....ますます腕を上げていらっしゃるようで。
汗を拭き拭き、個展会場に来てくださったその手には....
なんとどっしりと手打ちうどんが!!こりゃもう、作品だと思い
ましたので、ここに公開させていただきます。

f0063645_2342127.jpg
うどんは2種あった。

<プレーン>と...なんと<昆布(の
粉末でしたっけ?)入りのほんのり
グリーン+プレーンで二層>になっ
たうどんと!!

これが二層のうどんです。
ああもう...たまさんの本業と私生活
が心配になるほどの精進ぶり。
(念のため、本業は大丈夫かと伺っ
たところ、ちゃんとしておいでらし
く、さらにへへぇ〜〜とひれ伏す私
でした。)

f0063645_23344010.jpgf0063645_2335833.jpg

左はその二層うどんのアップです!見事に層になっています。
右がプレーンなうどん。(一本だけ二層うどんが混ざってしまいました。)素晴らしい作品でし
た。

たまさんのブログはこちら。→一つ目はこれ。『単身赴任の酒食処・やもめ庵』
もう一つのブログは...『そこへ直れ!手打ちにいたす!』
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-22 23:50 | おいしいもの | Comments(10)

ここらで一息。残暑お見舞い申し上げます。


f0063645_2351280.jpg

夕方家に帰ったら、ロウソク立てから、ロウソクたちが
たらりーんとおじぎをして迎えてくれました。びっくり。


個展終了後、今度はどこのギャラリーで個展をしようか、どんな構成にしようかなどアイディアス
ケッチをしたり、来し方とともにこれからの歩み方を考えてみたり。

色々考えることがあって(悩んでいるんではありません、考えているのです)うっかりしたのか、
台所の野菜の籠を見たら、なんとミニ冬瓜を三つも買ってしまっていました。暑い夏だから冬
瓜でスッキリしなくては...
と思ったのは確かですけど、私ったらおつむがイカレてる。
そんなわけで、せっせと冬瓜消費&摂取の日々です、長持ちするからいいんですけどね。ニガウリ
と冬瓜と香港の夏桑菊茶で夏バテを回避したいなぁ。

f0063645_2358564.jpgf0063645_23591141.jpg

スープは冬瓜と豚肉、クレソンのスープです。赤茶色の丸いのは紅棗(なつめ)、他にも漢方素材
を入れてみた!!
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-21 23:59 | おいしいもの | Comments(16)

イラストレーターになったのは。(その4)ーじゃこめてい出版・青木太郎さんのことー

大学卒業後は母校の中高で専任で教員をしながら、時折イラストの売り込みに行っていました。

どこへ売り込みにいけばいいんだろう...?
考えた末、出版社とは「相性が大事」かも...というので、自分が本・雑誌をよく購入している出版
社や編集部を廻ったものでした。

その中で、自分の本棚にかなり並んでいたのがじゃこめてい出版というところの本。
当時、暮らしに関する本といえば、まだまだ実用一点張りでセンスもへったくれもないものがほと
んどでした。その中で、大橋歩さんとか、クニエダヤスエさんほか、イラストやグラビアも上品で
夢のある「暮らし」のエッセイ本を出していたのがこの出版社でした。
新刊本が出ると、クロワッサン(マガジンハウス刊)の新刊本コーナーでたびたび紹介されてもい
ました。
そこで、電話で連絡を取って編集長の青木太郎さんに会っていただくことに。
行ってみると、水道橋の片隅の小さな部屋を棚で仕切って、奥ではアルバイトっぽい女の子たち二
人ほどが本の在庫の管理をしており、その手前が編集室。青木太郎さんと、もう一人物静かで暖か
い雰囲気の女性が片腕として編集の仕事をなさっている以外、スタッフは見かけないのでした。


f0063645_2316659.jpg青木さんは会社の名前通り、アルベルト・ジャコメッ
ティの彫刻
そっくりのシルエットで、電信柱のように
立っていました。
さらに、顔色は土気色、常に苦虫を噛み潰したような
しかめっ面。少しだけ訛のある皮肉っぽい喋り方で
「なんでここに来た?うちは主にセツ(セツ・モード
セミナー)
出身の人に描いてもらってるんだけど...」
と、腕組みしながら私のポートフォリオを見てくださ
いました。
渋い顔のままで「はい」とポートフォリオを返してよ
こしたので、こりゃあ脈なしか...と落胆しましたが、
ほどなく連絡が入り仕事をいただいたのでした。

「打ち合わせがてら、なにか旨いものでも食べにいき
ましょう」と言われ、トボトボついていくと
「何がいい?寿司、ちょっとした定食屋、○○、××...
色々あります。神田界隈は。」
「あ〜、おススメの美味しい店なら何でもいいです。
好き嫌いはありませんから♪」
....と答えた途端
「ぼかぁ、そういう言い方をする女が一
番嫌いなんだ!!大体何でもいいとか言
いながら、そういう女は必ず文句言った
りするんだ!」
と怒り出す始末。

More....そんな青木さんに              
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-20 01:06 | 思ったり、考えたり... | Comments(12)

イラストレーターになったのは。(その3)

学生時代は、書けば長くなるので省力しますが、世の中にこんなに楽しい場所があるかしら、楽し
くて死にそうだ...と思いながら過ごした4年間でした。(爆発的に楽しい。)

制作に場所が必要なこともあり、高校並みに毎日休みなく通っていました。周囲に喫茶店一つない
山の上でしたから、友だちに会いたければ学食の「イイオ」(だったかな?)に行けば必ず会えま
した。みんな無目的ではないし、話は合うし、微妙なニュアンスもすぐ伝わるし、いくら話してい
ても話題は尽きない...。

後年、社会に出てから「美術をやった人って、何か奇矯なことをやって目立とうとする変人の集ま
りでしょう?」とか「悪いことをたくさんやる、現実逃避の人の集まりなのでは?」などと何度と
なく言われましたが、こー言っちゃナンですけど、人間としての健全さは天下一品だと思いま
した。本当に面白い、変わった人は奇矯なことを目指したりはしないもの。
生まれて初めて、友だちと付き合うのに「自分の性格が悪いせいで、深く付き合えないのだろう
か...」なんて反省し続けなくても、そのままで仲良くなれて、伸び伸びできる。温泉みたいなとこ
ろだったのかな。

クラブは「絵本創作研究会」...でも、子ども向けの絵本を研究する会ではありませんでした。
子どもに安っぽい媚を売る、メルヘンなお話を作るクラブでなくて、本当に良かった...。
それから、2年の頃から「漫研」にも。
きっと、私のイラストの素は外国の絵本の挿絵や、当時読んでいた「ガロ」辺りにあるのだろうと
思います。

絵本作家になったらどうだろう...と漠然と考えて、当時の偕成社の絵本新人賞みたいのに
応募したところ、サッサと佳作のようなものに入って、カラーで紹介していただけたのでなんだか
それで満足してしまったような。
絵ならいくら描いてもいいけど文章を書き続けるのは無理だな...とはっきり自覚したのと、やはり
子どもに媚びたような作品が多い日本の状況が好きになれなかった気がします。(それを覆して、
みんなを感動させるような作品を自分で描こうとは、これっぽっちも思わないのが情けないとこ
ろ。)


f0063645_0503726.jpg


写真は、女子大生の頃の私....のわけないか。
さっき机の奥から出て来たので、つい載せてしまいました。
よく見ると、薄いタオル地の腹掛け(金太郎型)をしていま
す。うすらぼんやり、この腹掛けのひもが首に擦れる感触を覚
えています。
それにしても、よく肥えたお嬢さんだこと。
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-18 23:57 | 思ったり、考えたり... | Comments(8)

イラストレーターになったのは。(その2)

中高一貫の女子校だったので、中三の頃になると、将来どんな進路に進むのかなんとなく考えなけ
ればいけません。丁度担任も美術の先生で気分も盛り上がっていたし、ここでも迷いなく『美術系
に進もう♪』と決めました。
ところが、美大出身で理解があるはずの母が(理解はありすぎるくらいあるのですが...)、「美大
なんてどうしても必要なところではないし、受けるなら現役で合格しなければ」と言います。
曰く、美術をやるのに、何も大学に行かなくても画家になる人は画家になる。条件が揃っていなく
ても、好きでたまらなければ描くものだ...と。
....ごもっとも。
でも、よ〜く考えたら「そうは言っても、ママも美大を出たんだよね?」
「でも、現役でなくちゃだめ」...と母。
「だったら、一年浪人したつもりで、一年早く受験勉強をさせてください」と交渉して、高1から
大学の公開夏期講座みたいなのを受けたり、個人の先生のアトリエに通ったり。高2からは美術研究
所と、個人のアトリエと...。
しみじみ考えたら、すんごーくお金かかってます。よく黙ってお月謝出して
くれました。
『修道院より清貧』なんて言葉が出るような慎ましい家だったのですが...。
で、一番入りたかった美大にストレートで合格。絵画科油画専攻でございます。チャンチャン♪お
めでとう〜〜〜♪
....さて。モンダイはここからです。こうやって、寄り道もなしに来てし
まうと....自分の中に陰影とか、サブカルチャーの知識とか...とにかくなんにもない!(あるんです
けど、それは美大で役に立つものではなく。)ページ数の少ない健全幼児向け絵本みたいでした。
ピカピカの。...これはねぇ、内心本当に困りました。中身がなかったら、出すこと(表現するこ
と)もできないではありませんか〜。いくら技術がそこそこあっても。
話をしていても、浪人して入った人たちには格段におもしろい人が多かったから、今に至るまで
「ダブったり、フラついたりしてた人」への憧れとコンプレックスはずーーっとあります。

...で、なんでしたっけ?そうそう、イラストレーターになることについて書いていたんでした。
将来「雑誌や本に挿絵を描く」ことに憧れていたなら、普通はグラフィックデザイン科を選ぶらし
いのですが、なぜ油画科というと....ひとえに、デザイン科にはやりたくないことがたくさんありす
ぎたからです。定規キライ、製図キライ、平面構成キライ、均一に塗るのキライ、キッチリデキナ
イ。
だって、小さなときから「絵を描くときに定規は使っちゃ駄目」「消しゴムに頼らない」「生き生
きした線とは...」「パレットから絵の具をとるときは...」「はみだしてもいい」なんていう絵画科
的アカデミックなアドバイスを受けながら育っちゃったんですから。(とてもありがたいことで、
感謝しています。)ついでに言うと、ぬり絵もちゃんとできません...飽きちゃうから。
で、将来イラストを描くとしても「絵を描く力」がついていればいいな、と思って、油画科に行っ
ちゃったというわけです。ただ、絵を描きたかったのでした。

続く...のかな。
[PR]
by kadoorie-ave | 2007-08-17 02:27 | 思ったり、考えたり... | Comments(10)