<れんれんゼミのその後は...夜編/京都へ>

さて、夜は小池一三さんと小池創作所の皆さん、秋山東一さんほか、確か10人ほどが京 静華に集
合です。
  →こちらもどうぞ。小池一三の週一回。<京 静華行ってきました>
京都には、もう20年近く来ていませんでした。お店は看板を出していないということで、迷って遅
れないようタクシーで向かうことにしました。
白川の川沿いをずうっと走っていきます。柔らかな春の風情にうっとり。運転手さんも「桜ががま
だ残っていれば、さらに見事だったんですが」とニコニコ。いえいえ、新緑の桜もいいものです。
タクシーに乗ってよかったなあ、地下鉄だとトンネルを眺めることになったもの...と、ちょっと得
をした気分です。

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京 静華
お店の中は、穏やかな白い空間。入ってすぐのところに、4〜6人位でしょうか、食事のできるス
ペースがあって、あとは奥に一部屋。10人ほど入れる丸テーブルで占められたお部屋です。香港な
どにある「私房菜(プライベートレストラン)」のよう。なんと、厨房が半分くらいの面積を占
めています。

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(左)甘く香りのいいお酒に、燕の巣が入っています(記憶違いでなければ...。間違っていたらご
めんなさい。)このトロンとした質感の青磁のお皿(器もあります)がなんともいえずいい色で、
うっとり。
(右)こちらは泡菜(パオツァイ/中華風のピクルス)。繊細で美しいです。箸休めにもぴったり。

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(左)クラゲです。コリコリしてはいますが、優しい弾力。芥子が効いていました。どのお料理も
スッキリと澄んだ、繊細な味わいですが、一皿一皿の味に変化があって、リズムというかハーモ
ニーというか...が愉しいのです。
(右)棒棒鶏。胡麻ソースの香ばしい香りとコク、さわやかで今までいただいた物とちがう...。

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(左)青菜の炒め物(なんでしたっけ?アブラナ科のなにか...)菜薹(とう)のたった部分を使ってい
るそうです。シャキッとして気持ちのいい歯ごたえ。
(右)上品で、深い味わいのある澄んだスープの中に湯葉が。湯葉に巻かれている中味はなあ
に?...と思ったら、わぁ〜〜今度は立派なフカヒレ(散翅)が。
スープは体に染み渡るよう。フカヒレはツルン。なんという幸せ。そこにアクセントのように、栗
と見まごう黄色い芋がコロリ、出て来ました。『インカのめざめ(栗みたいな甘くて黄色いじゃがい
も)』かなあ..それともなんでしょう!??

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わはは〜。鯛のお刺身です〜♪大皿にうっすら桜色。なんとなく京都っぽい色彩。

f0063645_14525768.jpgシェフが、全体を混
ぜながら取り分けて
くれます。
お刺身サラダ、とい
うかんじでサッパリ
しています。胡麻や
揚げて散らしたもの
がクリスピー♪





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(左)京都の筍だそうです。やわらかくてアクは少なく、香りが高い。(右)紅棗の中に、なんと
お餅が。食感がおもしろい。こんな食べ方があるんですねえ。


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(左)先程の鯛、アラと鯛の子は蒸し物に。(清蒸)(右)これは酢豚....に見えます。三角っぽい
形はパイナップル。パイナップル自体が充分に熟していて柔らかくジューシー♪で、この唐揚げ状
態の物。口に入れたらトロ〜ンと溶けて香りが口中に広がります。どこかで食べた味なんだけど...
脂肪分があってとろけるようなのですが、しつこくなくて.....。何かと思ったら、なぁんとフォアグ
ラでしたーーー!パイナップルが入ったのがお嫌いな方。このお皿の場合は、フォアグラとの組み
合わせがベストマッチです〜〜。

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炒飯です。京都産の柔らかくいい香りのグリ
ーンピースと卵白の炒飯。胡椒が効いていて
さわやかな春の炒飯です。卵白なので、色合
いもベタな感じではなくて、さわやかです。

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(左)デザートの時間です〜〜。杏仁豆腐。今流行りの、ゼラチンでトロ〜ン・タイプでもなく、
昔の寒天だけのかたいタイプでもない。なんて滑らかなんだろう〜♪杏仁の香りはもちろん、ブラ
ン・マンジェのようなコクのある洋風の香りがするのはなぜなんだろう?なんだろう...。
(右)豆腐花(豆花)じゃありません。杏仁豆腐におかわりがたっぷりあるのです。わーい安
心〜〜。


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それで終わりかと思ったら、ほんのりしたプーアール茶に何種類ものフルーツの入ったお茶が、温
められて出て来ました。ナチュラルな甘酸っぱさが口中に広がって、素敵な余韻が残ります。さっ
ぱりして、体も落ち着く感じ。

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...というわけで、食べ歩きなど全くしない、外食な
らほとんどB級の私が分不相応の素晴らしい食事を
いただいてしまいました。こってり油っぽい日本の
中華とは一線を画した、素材の持ち味を大切に生か
した清らかな味。すごいなあ....体の隅々まで幸せで
す〜。

真似など決してできませんが、普段自分が料理をす
るときに目指す方向みたいなものを、少しだけ体に
取り込んだような、幸せなひとときでした。
もちろん、お喋りが楽しかったのもご馳走の内。

シェフは、もの静かだけどとても情熱的な方だという印象、なんというか...学究肌の研究者のよう
でもありました。香港の著名なシェフ、周中さんの元でも修行なさったとか。シェフも奥様も、私
がレスリー・チャンのファンだと聞いて「素晴らしい役者ですよね」とお二人で強くうなずいて下
さったのが、とてもうれしかったりして...♪

※「言葉にならない」というわりには、生意気な感想を書き連ねてしまいました。間違っているとこ
ろも多いかもしれません。違っていたら、教えて下さいませ。
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by kadoorie-ave | 2008-04-26 13:26 | おいしいもの | Comments(2)
Commented by 王華 at 2008-05-01 07:43 x
新しいスタイルの中国料理にはいつも「けっ」って斜に構えてしまうひねくれた
私だけど、このお店の料理は何かいい雰囲気〜。コンサバでありながら新しい、
そんな空気が写真からも伝わってきます。フォアグラ酢豚、うちでもやってみ
たくなりました!フォアグラを揚げる温度がキモと見た。
ところで、「アブラナみたいな青菜」は芥蘭(ジエラン)、ナツメにおもちを
詰めたのは、「心太軟」(シンタイルアン)っていう名前で、上海の圓苑酒家
の名物として有名です。
Commented by kadoorie-ave at 2008-05-02 21:44
>王華さま
そうなんですよ、なんていうか...ここで料理された素材は幸せだな..なんて思っちゃいました。
そして店内全体に清らかな空気が流れているのでした。
フォアグラの唐揚げ(?)にジューシーなパイナップルがあれほど合うとは。
心太軟....へえ♪紅棗だけだったらすっごく好きとは言えないんだけど、こうなると美味しいものですね。
モチモチ好きとしては嬉しい驚きでした。
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