手もとに置く本<Souvenirs from HELL 香港式・冥土のみやげ>

「冥土のみやげ」です。なんなのだとお思いでしょう。先日ついに買ってしまった念願の本
です。

f0063645_23464379.jpg←これ。正しい書名は「Souvenirs from HELL 香港式・冥土
のみやげ
」です。
著者:(文)中西多香・レオン・カ・タイ 
        (責任編集)都築響一
出版社: アスペクト(2000/11)
言語 :英語・日本語
ISBN-10: 4757208030
判型:200mm×200mm
ページ数:120
初版年月日:2000/10/01
ISBN:4-7572-0803-0
JAN-13: 978-4757208032

以前、香港報告の中で、友人のANNAさんと一緒に香港のお墓参りについて行った時のことを覚えている方
はいらっしゃるでしょうか??→→ここ。
お墓参りの時に、故人にお供えするものとして、やはりここにあるような紙の「身の回りグッズ」を持参し
て、炉で燃やしたのでした。この「冥土のみやげ」は、紙紮(ジージャッ)といいます。あれは、キッ
チュでチープなどとよく言われますが、注文すれば家、飛行機、電化製品などなんでもオーダーでき、その
すべてを紙で作る職人技なのです。たとえばなくなった方が専門職だったら、それにちなむ道具などをオー
ダーしてもいい。

アスペクトのサイトでの、この本の紹介文をここにコピペしておきます。
手ぶらにカラの財布で、来世には行きたくない。だから香港の人々は札束やお茶セットや、ス
ニーカーやベンツや、コンピュータや携帯電話を紙で作り、派手に焼いて死者を弔ってきた。
ウィットに富んだ職人芸の世界が、またひとつ姿を消そうとしている。

ではここにはどんなものが載っているかというと.....
タイガーバームの軟膏そっくりのHORSE BALM/入れ歯と歯ブラシ/トレーに載ったハンバーガーやフライ
ドポテト、ドリンクのセット/ウォークマン(ただしメーカーはaiwa)/“Panasonia”というメーカー!
のラジオ(冥府高級集音機)/“MOROPALO"というメーカーの「冥府電信」携帯電話セット...ちゃんと
充電器付き)/家と土地!!(「冥屋地契約書」)/ネクタイ・携帯電話・地獄銀行のクレジットカード・
地獄行き航空券とパスポートの入ったブリーフケース(パスポートには「國際陰府護照 PASSPORT」と書
いてあります).....そしてあの世でも忙しく働くビジネスマンのあなた。一服する時は、“Donhil”のライ
ターと煙草のセットを。んで、そんな素敵なあなたが乗る飛行機は.....?
HELL Airline747(地獄航空747型機)にご案内いたしま
しょう。
というわけで、あの世でも貧困にあえぐ人や、大きな家に住む金満家なんていう差ができるんでしょうか。
子孫に頑張って働いてもらって、いい「冥土のみやげ」を送ってもらわないと!!

(この本は、2000年に出版された時、欲しくて本やでドキドキしたのですが、何でも買っていては部屋が
本で埋め尽くされてしまう...とガマンしたものです。もう絶版だと思っていて、「あの本、買えばよかった
なぁあの時」と後悔していたら、アマゾンで見つけて即・買い!
また本が一冊増えちゃった...。きっと何冊か処分しなければいけないんでしょうね。愛おしい本の中から
どれか選んで...は〜。)
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by kadoorie-ave | 2007-06-11 23:54 | | Comments(12)
Commented by greenagain at 2007-06-12 04:35
へぇ、面白いですね、冥土のみやげ。お墓参りの記事も拝見しました。
コメントされている方と光子さんとのやりとりも味わい深いです。
お線香の配置など、日本の墓参り(周囲のお墓にもお水をあげたりお線香をたてる等)に気持ちの傾け方が似ているように思いました。

そのような熱い思いを持っておられた本ならば、買うしかないですねー(という本が多すぎて、困ります。苦笑)。ホント、面白そうな本です。よくまとめましたよね。天晴れ!(あっ、「サンデーモーニング」のスポーツ・コーナー大沢監督のようになってしまいました~)
Commented by kago-fp at 2007-06-12 11:55
見ると、絶対に手元におきたくなっちゃう本、ありますよねー。
これ以上、増やしたら足の踏み場がないって思うんだけど。
でも、2度目の遭遇はそれはその本を光子さんが呼び寄せてしまったわけですから、ちゃんと捕獲しないとね…。あの世で後悔しますわ。
Commented by こもも at 2007-06-12 22:47 x
アニタ・ムイの葬儀の時に、楽器やアンプ、さらには「これ、スタジオ?」
って感じの建物まで炊いていたのをテレビで見て、とてもびっくしました。
有名人だから、そのような特別注文をしたのかと思ったら、普通に
オーダーできるものなんですねー!
「冥土のみやげ」で故人やその家族の趣味や人柄がわかる…ってこと?
なかなかに興味深いです。
Commented by tomotubby at 2007-06-13 00:12 x
ともたびも冥界銀行のお札何枚か持っています。実は香港で拾って持ち帰ったのです。てへへ。香港島にこういうお供えものばかり売っているお店もありました。大陸の方も似たような習慣があるようですが、手が込んでいるのは、やはり香港。そういえば、ツタンカーメン王のお墓からも死後に使うための生活グッズが出土していました。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-13 01:48
> greenagainさま
香港のお墓参りの日は、日本のお彼岸以上に香港中の人がゾロゾロとお墓に集まるような印象でした。
日本より太くて大きなお線香(手で持つ花火みたい)、お供え物などどれも派手目なのですが、故人を思う気持ちは同じですよね。
あの世とこの世の境目が曖昧な感じがちょっと違うかな....?
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-13 01:56
> kago-fpさま
この本は、なんとか買わずに我慢できると思ったんですが....
思いのほか、しつこく「あの本買っておけばよかった...」と後悔していました。
先日の「やせる旅」の都築響一さんの名前でamazon.comを検索していたらこの本が引っかかりまして。
どうしても欲しい本が次々に出てくるのはホンッとに困りますねえ。買い逃すとすぐ絶版だし。
そうか、あの世で後悔しないために買うのか♪
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-13 07:37
>こももさま
いえ、やっぱり有名人だからじゃないでしょうか....そんな特別オーダーは。
これを書きながら、実は或る人の葬儀のことをそっと思い返していたのです。
確か映画撮影用のカメラの紙紮が供えられたのですが
(http://www.chinatimes.com/vgn/showbiz/special/cheung/92040702.htm)
あれ、かなりお高かったような気がするし。
友人ANNAさんが用意していた紙紮の紙袋には、男性用と女性用があって
服と腕時計、簡単な靴みたいなセットになっていたと思うんですが
やっぱり、一般的な基本セットみたいのがあるんでしょうか?こももさん。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-13 07:58
>tomotubbyさま
元は、亡くなった大切な人に、なんでもいいから世話を焼いてあげたい、何かしてあげたいと思うのがはじまりなんでしょうね。
燃やしてしまう紙紮の他に、友人のお墓参りでは墓前に供えるのに、マンゴーとかバナナなんかが多かったです。ここは南国・香港なんだとしみじみ思いました。
「孟蘭節」の時には行ったことがないのですが、ともたびさんは?
超巨大な『鬼王』や『現世と七代前までの父母に捧げる法服』(丈が建物の2階くらいまである)、地獄の『閻魔大王』と『白無常』『黒無常』の紙紮....なんて聞いたら、見てみたくなりました!
冥界銀行グッズ、私もなにかほしいなぁ....
Commented by tomotubby at 2007-06-13 22:17 x
ちっちゃいときに孟蘭節の飾りを見た記憶があります。日本で言えばお盆のときですよね。巨大な半神のハリボテの写真が実家にありました。冥通銀行券出てきたので、ブログに載せようと思います。
こちらにトラックバックしようとするんですが、うまくいきません。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-14 09:31
> tomotubbyさま
あれぇ、ちっちゃなときに既に孟蘭節を見ちゃったんですか。さすがはともたびさん。
冥通銀行券のエントリー楽しみです。
そういえばここのところ、エキサイト・ブログの調子がひどく悪くてみんなブーブー言ってました。
さっきまでメンテナンス中だったようなので、少しマシになったのでは?
よかったらトラックバック、是非再挑戦してください♪
Commented by na_geanna at 2007-06-14 10:32
これは、キッツイものですね(笑
ちなみに、どこかにありそうなのが「冥土喫茶」という「メイド喫茶」
かなり、おダシが抜けきった昔娘がメイドの格好で
「おかえりなさいましぇ~仏様」と言うのはどうでしょう・・・
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-14 12:40
> na_geannaさま
その件につきましては、ワタクシも考えておりました。
やはり冥土にも、そのような心安らぎ顔がニヤける(ニヤけるかなぁ....??)場所が必要かと。
子孫からのお供えがあまりない人は、あの世でもあまり「冥土喫茶」には通えないんでしょうねえ...。orz
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