原美術館<ヘンリー・ダーガー展 /HENRY DARGER>

昨日は、品川の原美術館で開催中の「ヘンリー・ダーガー展/HENRY DARGER-A STORY OF GIRLS AT
WAR—OF PARADISES DREAMED」を観てきました。
原美術館は、オープン当初から好きで堪らない美術館。ほどよい大きさ、押し付けがましくな
いシンプルな建物、穏やかな明るさ、カジュアルさ。美術館として、もちろん大好きすが...
..住みたい!棲みたい!住みつきた〜い!大きな家に住むのなら、あそこが断
じていい!と決めています。決めてるんだも〜ん♪
原美術館のHP。実際の美術館の印象と違って、クリックするたびピッ、カチカチ、ポコポ
コッと音が鳴る。構成も硬質でチマチマうるさいのであまり好きじゃないのですが....(好き
だ、という方ごめんなさいね)。

f0063645_2321386.jpg<ヘンリ・ダーガー>
1892年シカゴ生まれ。
幼い頃母と死別、父親も病に倒れたため、8歳
で施設に預けられました。
地元公立小学校に通っていたときの成績は良か
ったということですが、その後感情障害の兆候
が出て、重度の精神遅滞児童を収容する施設に
移されます。
このため、知的障害はなかったものの、十分な
教育を受ける機会を与えられませんでした。
非常に孤独な環境の中で、彼は「空想の王国」
を築き上げて行ったと考えられているそうです。
17歳で施設を脱走。皿洗いや清掃の仕事をしな
がら、天涯孤独の人生を送りました。

彼は11年かけて15,145ページにも及ぶ物語を
執筆。
それが『非現実の王国として知られる地におけ
る、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子ども奴
隷の反乱に起因するグランデコーアンジェリニ
アン戦争の嵐の物語』でした。

ダーガーが81歳で亡くなったとき、この物語を
題材にした絵画が、著作とともに発見されたの
でした。
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そういえば、ここのところ、「大竹伸朗」にはじまり、庭園美術館での貧しい船乗りのおじいさん「アルフ
レッド・ウォリス
」など、「描きたい」純粋な気持ちや衝動に忠実な人の作品ばかり続けて観ている。
なぜだろう?私が共感して創作意欲が沸く、というのは確かにあるけれど、世の中もそんなものを求めてい
るのかしら?
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さて、原美術館のカフェでは、毎回展覧会の会期中、そのテー
マに合わせて考えられたデザートが提供されています。

今回はこれ♪

コクのあるレアチーズケーキでした。
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2008年、シネマライズにて、謎に包まれたヘンリー・ダー
ガーの生涯と創作の謎に迫るドキュメンタリー映画『非現実
の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』が上映されるようです。
→see!トルネード・フィルム
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by kadoorie-ave | 2007-06-06 23:59 | 映画・音楽・ART・WEB | Comments(7)
Commented by bamboo7771 at 2007-06-07 00:51
行ってきましたか!4年前かな?ワタリウムでやったヘンリーダーガー展を見て画集も買っちゃったほどはまってしまったんですが、大人気のようですね。アウトサイダーアートいいよね。絵は技術ではないけれど、表現の自由さと美しい色合いは羨ましいばかりです。ヘンリーおじさんは幸せだったとは言えないけれど描くことで自分を慰めてたんだろうなぁ。
Commented by チャイカ at 2007-06-07 17:49 x
ダーガー展、こちらも楽しませていただきました!
赤子連れでいろいろとすみませんでした〜
ケーキまで楽しめて、大満足の一日でした。
どうもありがとうございました。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-07 23:12
> bamboo7771さま
行ってまいりましたよ!平日だというのに、思いのほか来場者はたっぷりいました。
情報からも離れた孤島のような状態で、描きたくてただ描きたくて...っていうの、いいですよね。私もそこに立ち返りたい。
ヘンリーおじさんの場合は、非現実の王国こそが生きる場だったんでしょうねぇ。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-07 23:18
>チャイカさま
赤子連れの人と待ち合わせるっていうのに、時間は間違えるわモタモタするわですみませんでした。
でも、すっごく楽しい一日でした♪
思えば、生まれてはじめて「お仕事で知り合った人と」プライベートでお出かけしたのじゃないかしら?記念すべき日なのでした。
それにしても、ヘンリーダーガーの自室の写真は少しショックだったなぁ。自分の仕事部屋と似てて...。さすがに拾ったものでいっぱいではないが。
Commented by tomotubby at 2007-06-08 00:06 x
ともたびも週末にヘンリー・ダーガーみてきました。入口の横の部屋にあった、ダーガーの部屋に飾られていた大作は、なんだか大竹伸朗みたいでした。隣のコラージュは、うちのぺっと君が好きなピーター・ブレイクの作品みたい。ともたびとしては、ダーガーの残酷絵に興味があったのですが、あんまり展示されてなくて残念でした。でも女の子が首絞められて目を剥いてベロ出してるのは、妙にリアルで怖かったです。ヘンリー・ダーガーは物静かな老人だったそうですが、内実は激情のようなものを隠し持っていたのではないか。と思いました。
Commented by kadoorie-ave at 2007-06-08 07:57
アルフレッド・ウォリス展でも、思わずその辺のものに手当り次第に描いちゃった!という「作品」がいくつもあり、大竹伸朗を思い出しました。いずれの展覧会も、「画材屋で売っているきちんとしたキャンバス、画紙に描いている」のではないため、額装や展示の仕方に工夫(四苦八苦)があっておもしろかったです。
残酷絵を除いて展示してあるのはやっぱり少々残念でした。欠かせない気もするので。
 >内実は激情のようなものを隠し持っていたのではないか。と思いました。
→「ひとはどんな人でも悪魔的なものを心の中に持っている」と、私が小さな頃から母がよく言っていたのを思い出しました。抑圧されたりすると、変形したり膨張したりするんだろうけど、ダーガーの場合は絵を描くことでバランスがとれていたのかなと思いました。
思えば、「揺れ」を感じる作品や人が、わたしは好きなのかもしれません。
Commented at 2008-05-24 21:15 x
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