「美人のつくりかた 石版から始まる広告ポスター」展

飯田橋のトッパン印刷小石川ビルにある印刷博物館「美人のつくりかた」展を観に行ってみました。

f0063645_13264121.jpg明治時代、欧米から導入され普及した平版印刷技
術に始まる「ポスター」。
古いポスターには元から興味がありますが、レト
ロなポスターと印刷技術がわかる展示があるのか
なぁ、くらいのつもりで博物館に向かいました。


飯田橋駅B1出口から歩いて、新目白通りを首都高
沿いに歩くこと13分。
詳しい地図はここをクリック。


TOPPAN小石川ビルは思った以上にシャープで新
しいビル。一階と地下にある印刷博物館も充実し
た空間でした。


f0063645_14142017.jpg伸びやかな大きさのポスターと、その
豊かな色彩、精緻な仕上がりは予想以
上のものでした。
今のように、鮮明な写真からの印刷技
術があるわけではないのに、この艶や
かな魅力はなんなのだろう?
一点一点の、絵画としての完成度の高
さ。印刷の職人技。

丁度、質のいい絵画を見たときに感じ
る画面のハリ(美しい緊張感)や艶っ
ぽさが、ポスターから発せられている
のでした。チラシでの紹介や博物館の
ホームページからはその魅力が伝わっ
て来ないのが残念。
実物を是非♪

浮世絵の細やかな表現を土台に、アー
ルデコなど新しい表現を新鮮な気持ち
で吸収していった、そんな時代の息吹
も伝わってきます。


当時の「ポスター」は、非常に贅沢なもので、作ることのできるのは、時代を代表するような会社などに限
られていたそうです。ビール会社、商船会社、三越呉服店などの後のデパート系etc...。
主流であった美人画のポスターの他に、商品そのものやモダンなデザインのものの展示もあり
ます。
カルピスの1920年代のポスターの原画は、ヨーロッパで公募されたものだそうですよ!ある
年齢以上の方々におなじみの、シルクハットの黒人がカルピスをストローで飲んでいる絵柄。
あれはドイツ人のオットー・デュンケルによる1924年の作品。

博物館内をひととおり見終わったところには、活版印刷の体験もできる「印刷の家」もある!
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by kadoorie-ave | 2007-05-12 15:56 | 映画・音楽・ART・WEB | Comments(8)
Commented by すぎ at 2007-05-12 19:55 x
一度行かなくては!
Commented by kadoorie-ave at 2007-05-12 23:49
>すぎさま
是非おいでくださいまし。カタログなどの印刷物もなかなかです、印刷会社だけに。
Commented by greenagain at 2007-05-13 00:55
印刷博物館、個性的な企画展をよく行う博物館としてずっと気になっていました。
光子さんの御推薦で、「気になる度」更にアップしました!
Commented by 王華 at 2007-05-13 10:55 x
展示はもちろん、あんなに立派な博物館だとは思わず私もびっくりでした。
自分のブツが展示されてなければ恐らく一生行かなかったなあと思うと、とってももったいない人生だった気がしてます。
肝心の特別展示ですが、酒のポスターなんかは昔の枠に入ったままで、それがまたいい味出してましたね。当時の広告ポスターがいかに大切に扱われていたかがよくわかりますた。
Commented by kadoorie-ave at 2007-05-13 21:04
>greenagainさま
うううむ、さすがはみどりさんよくご存知ですね。私は、その存在を知りませんでした!
ミュージアムショップには、「印刷の美しい」過去の展示のカタログが並んでいて
こんなに興味深い展示をしてきたのか...と感心いたしました。
私は結局のところ「紙」と「印刷」と「本(という形のモノ)」が好きでイラストを描いている気がします。
ですから、もっと早くから見ていればよかったなぁと思いました。
Commented by kadoorie-ave at 2007-05-13 21:12
>王華さま
私も、あれほどちゃんとした博物館だとは思っていませんでした。
今までもおもしろい展示があったんですね。
無料で配布している「印刷博物館 Printing Museum News」(季刊)も、8ページほどのものですが
美しい図版で楽しく印刷の世界に触れることができるものでした。
昔はポスターをガラス入りの額縁に入れて店に飾ったなんて、本当に美術品扱いですしそれに見合った美しさでありました。
本当にありがとうございました。
Commented by kouchie74 at 2007-05-14 19:15
こんな展覧会があるんですか。
私は美人画が大好きです。
ちょっと目がないくらい。
特に古代美人です。
見に行こうぞ!!
Commented by kadoorie-ave at 2007-05-14 23:43
>kouchie74さま
そうなんです、私も王華さんに教えていただかなかったら何も知らなかったところでした。
私も古風な美人画大好き。
博物館は、飯田橋からだと少々歩くのですが、
首都高を右に眺めながら、目白通りをトコトコと歩いて行けば12〜3分で着きます。
でも、日本の標識ってなんで行き当たりばったりでわかりにくいんでしょう。
目白通りがどれだかわからなくて、反対方向へ行っちゃいましたよう。
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