「台北之家—光點台北」(1)

先日少し触れた「台北之家—光點台北」。
大好きな場所なのでもう少しお付き合いください。

ここは、1926年(昭和元年)にアメリカ大使館として建てられました。
1979年に台湾とアメリカが国交断絶したことにより閉鎖された後は荒れるに任せていたのですが、
惜しむ声は多く、台北市文化局が奔走して修復後「台湾電影文化協会」に経営を委託しました。
台湾の映画監督、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が自らプロデュースしたフィルムセンターだというので
どうしても行ってみたかったのです。

廃墟だった頃と、現在との比較はこちらでご覧いただけます。
(↑ページ下の「下一頁」をクリックすると、次のページを見ることが出来ます)
甦るって、気持ちのいいことですねぇ。


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建物一階に張り出している部分は、CAFE25°。天井も高く広々したカフェになっています。
エントランス?の天井の照明もカッコいいんです。

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二階に上がる階段から、入り口を振り返ったところ。
一階の、向かって右がCAFE25°。
左側には前回の「誠品書店/台北之家店」があります。
また、奥のほうにはミニシアター。

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中二階(だったはず...)の通路。
前出の誠品書店のDVD・CD売り場の写真は
ここから見下ろして撮ったもの。

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...通路の奥には...トイレがありました〜。
清潔でお洒落なトイレは海外ではありがたく思えます...
(つづく...)
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by kadoorie-ave | 2006-08-04 01:12 | 散歩と旅・建物 | Comments(17)
Commented by kouchie74 at 2006-08-04 09:51
始めまして、KOKOROと申します。
2、3年前もCAFE25にお茶をしに行ったことがありました。
貸切の部屋で13,4名の友人と一緒に楽しい時間を過ごしていました。
冷房はあまり効いていないのはちょっと辛かったですが、とても素敵なところです~~
Commented by Chinchiko Papa at 2006-08-04 13:18 x
たいへん興味深く拝見しました。廃墟時代との比較、装修前→装修後
がいいですね。壊されずに、カフェとして保存・再出発できたのはなに
よりでした。
実は、下落合にも少し前まで装修前屋敷が、いくつも残っていました。
でも、旧・小笠原邸や旧・学習院昭和寮のように、レストランやカフェ
にできるわけもなく(カフェだらけになってしまいます(^^;)、ほとん
どが壊されて低層マンションになりました。
装修前のようなお化け屋敷は、存在している間は薄気味が悪いので
すが、壊されてなくなってしまうと、実は町の風景の重要な一部だっ
たことに気づくんですよね。
子供時代から町の「お化け屋敷」が伝えられていることが多いですが、
記念的な建物が町の“陽”のシンボルだとすると、お化け屋敷もまた
町の“陰”のシンボルだと思うのです。陰陽の別なく、町のシンボルを
むやみに壊してしまうと、穴が開たように感じますね。また、“陰”があ
りませんと、ノッペリした特徴のない町に思えたりします。
旧・アメリカ大使館は、陰→陽への劇的な転換ですが、こういうダイ
ナミズムが日本の町でも、もっとあってもいいように感じます。
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-04 22:54
はじめまして、KOKOROさん!!
KOKOROさんは日本にお住まいの台湾人のかた?すっごーーく嬉しいです、どうぞよろしく。
今回、初めて台湾に行くことができました。
台湾では、本当にたくさんの方に親切にしていただきました。
人懐っこい人が多いし、偉そうにしているトゲトゲした人が少なくて....
またすぐに行きたいくらい。
CAFE25は、想像以上に素敵な空間でした。映画への愛情で溢れている空間!
貸し切りになるお部屋があるとは聞いていましたが...いいですねぇ!KOKOROさん、うらやましいー。
Commented by chacobi at 2006-08-04 23:03
「台北之家—光點台北」,,光子さんのブログで知りましたが、
どちらかといえば私は改修前の雰囲気がとても好きです。
でも、ある程度の補修が必要な状況でしたのでしょうね。
勿論、改修後もとてもいい味がでていて、「CAFE25°」という
ネーミングが素敵です。もっと詳細を拝見したいです。
私も台湾の方って優しくていい方が多いという印象を持っています。。。
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-05 00:54
>Chinchico Papaさま
私は建築にも台湾の近代建築事情にも詳しいわけでもないので、よくはわからないのですが。
資料をいくつか読んだ印象では、台北市政が古蹟保存と再生の事業に
熱心なようです。
(台湾、台北の近代建築にお詳しい方、実際のところいかがでしょう?)
cf: http://english.taipei.gov.tw/culture/index.jsp?categid=5117&recordid=8602
http://www.tpt.org.tw/monument.html
(次のコメントに続く)
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-05 00:58
以前エントリーした「台灣的再生空間」の本を斜めに読んだところ、
「治安の死角となっていた廃墟を減らす」
(確かに大きな通りに面したところにも、廃墟のビルは見かけました..)
「オランダ、日本による植民地時代の特色の光る建築や、
時代背景を今に伝える歴史的な建築が少なくないこと。
それが建築的角度から見ても、建材・時代背景の教材になること」
「歴史的建物は民衆が共有する生活記憶の一部分であり、新しく経営することは
また新しい生活記憶の共有を生み出す重要な意義がある」など、
そりゃそうですよね〜!な理由が述べられていました。
(すみません、漢字一字一字の拾い読みなので間違ったところがあるかも....。)
その結果、「芸術・文化活動」の空間が増加した、ともありました。
ここ「台北之家」も、フィルムハウスとして、誰もが気軽に楽しめる空間ですし
街の映画館ではかかりにくい国内外の佳作を上映しています。
日本でも、カフェやレストラン以外にも色々な文化活動の場として、みんなが
憩える場所になったらいいのにな...と思います。
Commented by greenagain at 2006-08-05 01:36
こんばんは~。
上のコメント「日本でも、カフェやレストラン以外にも色々な文化活動の場として」、同感です。
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-05 01:36
>chacobiさま
お疲れ様です〜chacobiさん♪
ここは、’79年から18年間、荒廃し放題の廃墟で
敷地は草木でジャングル状態(亜熱帯だもんね)、
建物も朽ちて、室内の壁をツタが這う状況だったようです。
でも、お育ちがいいせいか美人だったせいか、人々が忘れなかったのかも。
源氏物語の末摘花を思い出してしまいました。
(あ、末摘花は美人ではなかったけど。)
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-05 01:50
>green-againさま
こんばんは〜。
レトロ風じゃなくて、ほんとに歳月を経た建物だからこそ
現代的なデザインに再生しても、尖りすぎず人を招き入れる暖かさがあるのではないかな〜と思いました。
日本のほうが、建築の基準とか厳しそうだなぁとか
(この建物は耐震基準を満たしていないから保存はまかりならん!!みたいな...)
東京は、大きな都市すぎて何をするにも小回りがきかないのか...など、
近代建築の保存が行き届かない理由をボンヤリした頭で考えておりました。
Commented by gtchawk2002 at 2006-08-05 05:38
今晩は、今も会社に勤める私、あなたにリンクするはTHANKS YOU.
Commented by kouchie74 at 2006-08-05 09:17
はい~私は日本に住んでいる台湾人です。^^どうぞよろしく。
小野寺さん今回、初めての台湾みたいですが、かなり満喫していたようですね。
台湾の人はかなり親日で日本語が話せる方も結構います。
日本に来てから、自分が台湾について知っていることがとても少ないのを気付きました。
とても恥ずかしいですが、日本人の友人は私より台湾のことが詳しいです。
今回小野寺さんのブログを拝見して、再度自分が台湾のことを知らないかと気付かされました.......(^^;)
Commented by pyontaro-piyopiyo at 2006-08-05 15:26
素敵ですね!一度いってみたくなりました^^。
確かに日本だと文化的に貴重なものを残そうとすると
つい肩書きをつけて、敷居を高くして人を遠ざけるか、妙に観光化するかのどっちかで、
こんな大らかな、文化的な利用の仕方は少ないかもしれませんね!
そうそう!白金台の庭園美術館なんかは上手な再生建築かも!けっこう好きで行ってます。
Commented by tomotomo at 2006-08-05 20:23 x
光子さん、こんにちは!久しぶりにコメントです。
台湾のみなさんの声で息を吹き返して素敵な建物に
生まれ変わったのですね。
修復前の蔦が絡まっている様子も好きです。
日本も最近はそういう風潮があるようですが
古く趣のある建物をも大切にする意識が
当たり前の外国に比べて、まだまだのように思えます・・・

台湾は行ったことがないのですけれど、行ってみたくなりました。


Commented by kadoorie-ave at 2006-08-06 02:39
> gtchawk2002さま
今晩は。明け方にもお仕事お疲れさまです。今後ともどうぞよろしく。
あ、そうそう。当方日本人につき日本語が堪能 、
日本語の勉強でわからないところは、 gtchawk2002さんの質問にお答えすることが可能です(笑)
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-06 02:44
>kouchie74さま
確かに、お年寄りや若い方から日本語で話しかけていただきました。
「日本人?」の質問に「そうです」と答えるとニッコリする方が多く、申し訳なくなるほど好意的。
本当にありがたいことです。
私も、日本のことをもっと知らなくてはいけないと思っているのですが.....。
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-06 02:50
>pyontaro-piyopiyoさま
そうなんです。美術館や、ちょっとスノッブな場所に行っても威張ったような空気がなくて
敷居が低ーーーい。それが、私には却って格好良く思えました。
そういえば、他人と自分を比べて相手を見下したり、
卑屈になったりっていう視線をちっとも感じない都市だったなぁ。
Commented by kadoorie-ave at 2006-08-06 05:59
>tomotomoさま
こんにちは!
人が住んでいるところが廃墟に見えたり、廃墟なのに生き生きして見える物があったりと
台北のお散歩は愉しかったです。
前出の「台灣的再生空間」という本にあった
「歴史的建物は民衆が共有する生活記憶の一部分であり、
新しく経営することはまた新しい生活記憶の共有を生み出す
重要な意義がある」という部分、人が暮らしていく上でとても大切なことだと思うのですが。
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