memorandom.tokyo「ジャスミンライスの炊ける匂い」更新。今回のテーマはカヤジャムと香港式フレンチトースト

ウェブマガジンmemorandom.tokyoで連載中のジャスミンライスの炊ける匂い」、更新いたしました。第十三回のテーマはカヤジャムと香港式フレンチトーストです。

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詳しくはmemorandomの記事をご覧いただくとして、なぜ香港式フレンチトースト「西多士」の作り方を書くのに、カヤジャムを選んだのかといえば
今はパンの間にピーナッツバターを塗るのが主流ですが、昔はカヤジャムのほうがポピュラーだったと知って興味が湧いたからです。

初期の冰茶檔、茶餐廳の時代は今よりもっと貧しい労働者も多く、とにかく安く早くお客さんのお腹を満たさなくちゃいけない。
そして港町の人々というのは「西洋風」や「外国風」の目新しく洒落たものを取り入れるのが好き、という地域性があります(日本でもそうですねっ)。
だから庶民の店でもパン食やミルクティーが、香港人好みや都合に合わせてどんどん変化して定着していったわけです。フレンチトーストもその一つ!

初めの頃はパンを卵液に浸してジリジリとバターで煎り焼いていたけれど、中華圏お得意の「揚げる」方法ならばすぐできあがる。
そして甘いと焦げやすいから、卵液からは砂糖を抜き、かわりに甘みをパンの間に挟んだり、上からシロップをかけたり。
バターの風味は出来上がったところに乗っければいいや、と。
当時、フルーツジャムは高価でパンに気軽に挟めるものではありませんでした。
それで卵、ココナッツミルク、砂糖があればできる自家製カヤジャムを挟むようになったようです。
カヤジャムも当時、シンガポール、マレーシアから伝わってきて「南国風味」だと話題だったとか。
高度成長期に育った"THE 昭和の子"の私も、香ばしいパン、半分溶けたバターの風味、卵の色やコク、ホットケーキにかかっていたシロップ、
ミルキーのような味のコンデンスミルクの魅力、わかるなー。すごーくわかります。

さて、今も香港には何軒か自家製カヤジャムで西多士やカヤトーストを提供する店が残っています。
○twitterでktmsさんも食べに行ってた維記咖啡粉麵深水埗福榮街62號及66號地下及北河街165-167號地下D號
○「發興茶檔尖沙嘴海防道390號熟食檔
○「泗益赤柱市場道2號 (←「香港女子的裏グルメ」にも載ってます)
などがそうだと思います。
○「麗香園冰廳」では、「ジャスミンライスの炊ける匂い」の記事中でもご紹介したように、自家製カヤジャムの小分けもしています♪
写真だとこんな具合。ラベルもなんにもありませーん。今現在38香港ドル。去年より3ドルくらい上がったかな。
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香港のカヤジャムも、そっと独自の変化を遂げている「港式咖央醬」なので、日本やシンガポールで手に入るものとは少し違います。
一昔前の香港人はシンガポールのカヤの「パンダンリーフ」の香りや緑色になじめない人が多かったので、入れない店が多かったり、
かわりに仕上げにバターを加えたりなど。
(ということは、ですよ。日本でも作りやすいってことです。私も普段は家で作ってます。ココナッツと卵の香る可愛い味になるので、ぜひお試しください。)



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by kadoorie-ave | 2016-12-07 23:07 | おいしいもの | Comments(0)
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