臘月ならぬ端月の『肉仕事』1

醤油漬け干し肉を「臘肉」、干した中華ソーセージを「臘腸」と呼ぶのは、臘月に作るからだと聞いています。日本でも干し肉の作業は旧暦12月(臘月)に済ませると良いのかもしれませんが、関東のこの気候(晴天が多く乾燥していて低温)なら、旧暦1月(端月)でも大丈夫なんじゃないか?いいよね。(香港の臘月よりもっと寒くて乾燥していると思う。)それで、毎年2月まではなんとなく「肉仕事*」をしています。
*「梅仕事」という言葉もあることですし、この作業は「肉仕事」と呼ぶことに。)

最初は広岡今日子さんの大上海糖果號のサイトにあった「菜飯」のレシピの中に「鹹肉」の作り方が載っていたのに刺激されて作ったのが始まり。
(現在はこのサイト、見られません。
鹹肉を使った「菜飯」の作り方はここにあるので是非。→ http://yaplog.jp/tangguohao/archive/67
広岡さんのレシピ通りに作ると、美味しさだけでなく、上海の路地裏に漂うご飯時の空気まで脳内再生されるのが不思議−上海未体験の人でもね。)

今でこそ「塩豚」を作ることもだいぶポピュラーになりましたが、10年ほど前には実行している人やレシピはほとんどなく、広岡さんのレシピに出会った時にはゆるくときめいてしまいました。
「干せるんだ、肉...。」
「世界には肉が軒下にブラブラしてる、それが普通って生活もあるんだ!」
す・て・き...!
それが私の干し肉ライフの始まり。日本人にとって、魚の干物に比べ肉の干物は身近ではないし、何より乾きにくい!食中毒は大丈夫か。私が作ってもちゃんと仕上がるのか...??
でも、やってみなくちゃわからないじゃん!
出来上がったら少量試食して数時間待ち、なんともなかったらもっとたくさんたべてみよう。それで大丈夫なら、少しずつ周囲の人への料理にも盛ってみる...
人類はそうやって、食の世界を広げてきたんだよね?

その後成功体験を重ね、肉の変化の観察も面白く、今度は臘肉も、臘腸も...と試してきました。臘肉、臘腸がないと好きな臘味煲仔飯(らぷめいぽーぢゃいふぁん)を作るのに往生します。肉類は一応海外から買ってきてはいけないことになっていますし自家製ならどんな素材から作られているかも明白。心配なのは、作り手の腕前だけです!
【今年の臘肉】画像のうち、皮付きバラ肉の醬油漬けが臘肉です。
【今年の臘腸】画像のうち、ソーセージのような外見の干し肉が臘腸です。甘じょっぱくて玫瑰露酒の香りのする中華ソーセージ
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↑できたよできた!


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by kadoorie-ave | 2016-03-02 17:18 | おいしいもの | Comments(0)
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