世界文化社「ビジュアル世界史1000人」古代ローマ人の1日:イラスト

久しぶりに、携わった仕事のことなど書いてみたり。
世界文化社の人気シリーズ「ビジュアル1000人」に「ビジュアル世界史1000人(上巻)」が登場しました。

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ビジュアル世界史1000人(上巻)
単行本: 224ページ
出版社: 世界文化社
ISBN-10: 4418122362
ISBN-13: 978-4418122363
発売日: 2012/9/11
商品の寸法: 25.6 x 18.4 x 2.2 cm


世界の歴史でよく話題に上る人物1000人が取り上げられ、わかりやすく解説されています。図版が多いので歴史上の人物が身近に感じられると思います。小学校高学年から大人まで、勉強に、歴史小説やドラマを見ながら「この人どんな人だったっけ?」と手近に置いて活用できるのではないでしょうか。

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この中で、私は「古代ローマの人の1日」をイラストで追うページを担当しました。一つ一つについて調べながら描きます。一番感動したのは集合住宅のインスラ
だってほら、イタリアやパリのアパルトマンの基本的な造りが、この頃にもう出来上がっていたのですから。1階は商店。2階以上の住居部分は上の方に行くほど経済的に余裕のない人々が住む部屋になります。汚水を通りにぶちまけるのだって、オスマン男爵の大改造以前のちょいと不衛生だった頃のパリのやりかたと変わらない。
知れば知るほど面白い。さすがは古代ローマ!

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大浴場では地下で沸かした蒸気を壁面の中の穴を伝わせ、全館スチーム暖房にしてあったり。それは当時大量の奴隷の労働力で賄われたので、今ですとこれが電力などに取って代わっているのだな、とか。
大浴場についてネットで調べると、ヤマザキマリ氏の漫画「テルマエ・ロマエ」とその映画の情報ばかりが出てきました、時節柄。
下↓はローマの市街。
イラストに正確さが必要とされる仕事(鉄道とか、有職故実、そして今回の古代ローマなど)は、下調べと勉強の時間がかなり必要で、絵の仕上がりまでの道のりが呆れるほど遠いのですが、描かなければ知ることのない発見が多くワクワクします。(体はボロボロに...)

(※↓画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。)

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by kadoorie-ave | 2012-09-20 23:50 | イラストの仕事 | Comments(4)
Commented by 讃岐おばさん at 2012-09-21 08:51 x
トルコやクロアチアを旅行して初めて古代ローマの凄さが少し分かりました。
「古代ローマの人の1日」のイラスト、大変な道のりでしたね、お疲れさまでした。
Commented by kawa at 2012-09-22 21:38 x
暫く前に古代ローマ人の24時間という本を読んで、ほとんど内容を忘れた所でした。水道と下水を張り巡らせて、毎日お風呂に入る清潔な暮らしを、王侯貴族のみでなく広く市民に実現した社会に、私も興味が尽きません。今ですと全てある映画だか漫画だかの話にされてしまいます。その前はローマのインフラなどと言うと別のおばさんの自慢話ばかりにされて閉口しました。健康清潔な市民社会が何故不潔蒙昧暗黒の中世になってしまったのかという話は別の機会に.
Commented by kadoorie-ave at 2012-09-26 18:16
>讃岐おばさんさま
そうですよね、クロアチアにいらしたんですよね。実物を見る、触れるって、想像するのとはまるで違うもの。行ってみたいです〜面白すぎます、古代ローマ。
Commented by kadoorie-ave at 2012-09-26 18:21
>kawaさま
その本、読んでみたいと思いながら読まずじまい。図書館でさがしてみようかな。
この絵を描くまで、大浴場が巨大な総合娯楽ランドだったなんてちぃーっとも知りませんでした。『健康清潔な市民社会が何故不潔蒙昧暗黒の中世になってしまったのかという話』、大変気になります...
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