かこさとしさんの本(1)「万里の長城」

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f0063645_1957542.jpgかこさとし(加古 里子)さん。
おはなし絵本から知識絵本・科学絵本まで、これまで
になんと600点を超える作品を世に送り出 してこら
れました。
私はなかでも「だるまちゃんとてんぐちゃん」シリー
ズが大好きで、小学校中・高学年になってむずかしげ
な本を読むようになってもなお、ちょくちょく見ずに
はいられませんでした。

↑この写真は「クウネル(ku:nel)vol.54」から。この号にはかこさとしさんほか、昔私が少しだけ
教員をしていた頃の教え子(といってもすでに立派にご活躍のかたたち)が二人も載っていて、知り
合い特集号のようでした。かこさんの記事、いい内容でした。お持ちのかたは再読を♪

f0063645_2072661.jpg出版されてすぐに、ここでご紹介したかっ
たのですが、バタバタしていてなかなか落
ち着いて取り上げられなかった本。
「万里の長城」
加古里子 (著/イラスト), 常嘉煌 (イラス
ト)
ハードカバー: 64ページ
出版社: 福音館書店 (2011/6/10)
言語:日本語
ISBN-10: 4834026523
ISBN-13: 978-4834026528
発売日: 2011/6/10
amazon.com

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このタイトルを初めて見たとき
なるほど有名な万里の長城がど
のようにして作られ、どんな歴
史を辿ってきたかについての本
なのだな...と思いました。

が、読んでびっくり。

そんなありきたりの本ではあり
ませんでした。

なんと、地球の成り立ち...そし
て人類の誕生...文明と文化の発
祥というふうに、この本は始ま
っています。

本に添えられていた作者のお便
りから抜粋します。
現在中国地域に生活する56民
族の、六千年の相克強制の歴史
を、長城は内臓体現している事
...とりわけ単に長大な阻害物と
いう物質塊ではなく、その近隣
周辺に居住する人間の動向対応
が長城の命脈であり、今なお世
界各地で続く民族対立、扮装の
具体的解決事例となっている点
を知ることができました


20年ほど前から、中国の歴史を
研究してこられた、そのきっか
けは「日頃身辺の習俗行事の源
の多くが、中国に発しているの
を知り、その真意を解するには
中国の歴史の理解が不可欠なの
に、全くの暗愚の徒」であった
と気づかれたからなのだそうで
す。
(以上「」内も加古里子氏のお
便りより抜粋)

抜粋した文章は大人向けのものですが、この本は小学生から大人まで、だれでもが対象。かこさんお
得意の、わかりやすい平易な文と、人物や出来事がひと目でわかる絵(絵は中国の画家・常嘉煌氏と
分担)で、ワクワクしながらだれにでも読み進むことができます。

日本、和の歴史や文化を遡れば、加古さんの仰るとおり、必ずといっていいほど中国の歴史・文化と
出くわします。源氏物語の平安時代など、まさに貴族・お役所勤めなら漢文、つまり中国語だけで書
類を書き、理解できないといけなかったし、日本そのもの...と思われているさまざまなことも、起源
は中国であることが多いです。
たとえば茶道。茶道の「わび・さび」の概念。茶道はもともと中国からやってきた文化で、禅宗(=
これも中国から伝わった仏教の一つ)を基礎としている...そこから生まれた精神文化だということと
か。
閉店時間などに流れるおなじみの曲の「蛍の光 窓の雪〜♪」も、「蛍雪」つまり中国の故事の「苦労
して勉学に勤しむこと」からくる言葉であるとか...などなど。わかってはいるけど、普段は意識しな
いし、すっかり忘れているようなことも多いです。

また、日本人がともすると、戦後60年〜くらいの歴史でそれぞれの国を語ることが多いのに比べ、ア
ジアのみならず欧米の友人知人たちは500年位の単位で語るために、感覚のズレや齟齬が生じること
も気になっていました。
日本をもっとちゃんと知りたい、というとき。はたまた世界中の民族間の摩擦を想うとき。好むと好
まざるとに関わらず、好奇心一杯でこの本を読んでおくことは、とても収穫の多いことだと思いまし
た。

最後に、また加古さんのお便りから抜粋。
「本来なら4年前(←2011年6月に書かれたお便りです)に上梓予定が、内外政治情勢不適と躊躇す
る筆者を『政治家にまかせておけますか、民間人が動くんですよ』と関係者から激励をいただき、お
目にかけるに到りました」
いぇ〜い!

<参照>福音館書店「母の友でゆっくり子そだて」
     :2011年2月16日 (水) 絵本作家のアトリエ・加古里子×松居直


 
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by kadoorie-ave | 2012-05-17 11:49 | | Comments(4)
Commented by starferry at 2012-05-22 11:00 x
こんにちは。お久しぶりで~す^^

かこさとしさん、大好きです。
一番好きなのが「からたちばやしのてんとうむし」
マイナーでしょ?でもなんだかいろとりどりのテントウムシがおもしろくって。

福音館書店は良書が多いですね。
Commented by kadoorie-ave at 2012-06-08 01:46
>starferryさま
ひゃー、長い不在で申し訳ありませんでした。
かこさとしさんの本は、じっくり見入れば見入るほどに絵の世界に入り込んで
じっくり観察する楽しみもあって大好きです。
何を描かれても、どことなくおいしそうに見えるのは...なぜなんでしょう???
福音館、確かに良書が多いですよねー。
Commented by saori at 2012-07-16 17:55 x
久しぶりに香港の行きたいお店を復習するために(笑)ブログにお邪魔しました。万里の長城というタイトルだけでも惹かれたけれど、読むのが楽しみです。早速アマゾンで注文しました。
香港のお店チェックにたどり着くまでに、時間かかりそうです!
Commented by kadoorie-ave at 2012-09-21 01:09
>saoriさま
最近はiPhoneから気軽に描き込めるFacebookやTwitterにばかり書き込んでしまい
ブログにとんとご無沙汰になっておりました。
ブログにはなにか壁のような、元気がないとよじのぼれないものを感じて、身も心も本当に元気になるのを待っていたらこんなにブランクが。
香港や仕事の話題など、また少しずつ書いていくつもりです。
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