香港<お墓参り>

滞在中、香港人の友人ANNAさんが「私の両親のお墓参りに一緒に行きますか?」と
誘ってくれました。
私が、できるだけローカルな所、または古い場所を見たいと言っていたので気遣ってくれたのです。
丁度香港はお墓参りの時期だったようです。
香港では皆欠かさずこの時期にお墓参りに行くようです。
ANNAさんはご両親とおじいちゃまのお墓参り。
紙でできたあの世で使う生活用品をお供えします。
町にはその専門店があり、ANNAさんは男の人用に腕時計や帽子、靴などが入った基本セットと
女性用に腕時計やアクセサリー、靴などの入った基本セットのようなものを買っていました。

この紙のお供え物、他にもお札から家、果ては飛行機までなんでもあるのです。
注文によって何でも作るようです。(もちろんそれなりの予算が必要...)

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ちょっと見づらいですが、
この写真は男の人用セットを開けたところ。
帽子や靴が見えますか?








お墓があるのは、香港島の東のほう。筲箕灣(シャウケイワン)という駅からバスで行きます。

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←見晴らしの良い丘全体が墓地になっているという
  こんな場所もありますが.....




← 土地の狭い香港ですので
   こんな風にロッカー型の納骨堂の団地が
   連なっている墓地もあります。







←納骨堂の外観はこんな感じ。


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←一つ一つのロッカーの扉には
  納められている方の写真がプリント?されています。






←香港のお線香は、日本のものより大きい。
  ちょっと、花火に見えるくらいの大きさです。
  香港というのは昔から香木を産出し 
  世界中に船で運ばれて行ったところから
  「香しい港」=香港と呼ばれた場所。
  それだからか、お線香の香りはなかなか
  繊細なよい香りで感心いたしました。
  
  お線香の数も3、礼の数も3。


←墓地に来た時から、これはなんだろうと
  気になっていた炉。
  (まさかBBQ好きな香港人といえども 
  ここでバーベキューをするわけでは....!!)と内心
  あせりましたが、そんなわけはなく。
  持参した例の紙でできたお供え物を燃やすためのものでした。
  煙になって天まで届け〜!







印象に残ったのは、紙のお供え物を写真に撮ろうとした時のこと。
真っ白で平らだからいいかなと、お供え物をホテルのベッドの上に置いたところ、
ANNAさんがあわてて「オォ自分の寝るところにそんなものを置いて撮ったらたらダメデ〜ス!
あなたが外国人でそんなの気にしないっていうのならいいんだけど」
どうも、縁起でもないとか、自分の眠るところに置いたら連れて行かれちゃう...というような感覚のようです。
それから、墓地でも。
香港の人は決して墓地では写真を撮らないそうです。なんとなくわかる感覚ではありました。
「どうしても撮りたいのなら、ダイジョウブ、光子さんは日本人だから...」と言ってくれましたけど
また飛行機に乗って帰る身としては、やっぱり縁起でもないことは避けたいなぁと....(失礼だし)
香港の習慣を尊重したのでありました。

※香港の清明節(4/5)・・・お墓参りの日・・・のことと、香港地下鉄の様子はこちらに詳しいです。
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by kadoorie-ave | 2006-04-05 01:48 | 散歩と旅・建物 | Comments(8)
Commented by pyontaro-piyopiyo at 2006-04-05 06:58
なかなか興味深いおはなしですね。亡くなられた方をいつも身近に感じてらっしゃるんでしょうね。でもせっかくのお供え物燃やしちゃうんだ。ちょっとかわいいのに。きっと「お土産に持って帰りたい」なんて言ったらまた驚かれちゃいそうですね!
Commented by neon at 2006-04-05 10:57 x
うーむ、これは普通の旅行者には体験できないことですね。貴重なことです。お供えのデザインの色彩がまた、華やかですな。日本とはずいぶん違いますね。男、女と表示されているのも何か面白いですね。
やっと私も京都の残骸の整理がなんとか終わりました。。要領悪いな~。1週間かかってますもん。。kadoorieさんは早いな~。
Commented by chiz20 at 2006-04-05 21:49
わ~お、私はこういうところ行ったことがありません。
でも、仏具屋さんには、紙のお洋服とか、子供のおもちゃとか、車とか、まぁいろいろなものを見かけます。お洋服とかも、スーツとかもあったり、けっこう興味深いです。香港は今日は清明節といって、お墓参りをする日で祝日でした。
Commented by GG-1 at 2006-04-06 03:02
お墓で燃やすと届くという風習はなんとなく分かる気もします
日本でも焼骨の際棺桶に色々入れたりしますでしょう

このお供え物セット、お土産セットの様で現地の風習を知らない人が見たら
ホントにお土産として持って帰りそう
Commented by kadoorie-ave at 2006-04-06 14:29
> pyontaro-piyopiyoさま
昔組み立てた「小学校○年生」の雑誌の紙の付録を思い出しました。
私は「縁起でもない!」とさえ言われなければ買って帰りたかったなぁ。
実際買いたがってる日本人多いみたいです。
それにしても、あの世に行ってもお金持ちはお金持ち。貧乏な人は貧乏なままなんでしょうか。
あの世で使うお札から、携帯、ロールスロイス(もちろん紙)、女の人だと宝石など
お金のある人ほど高価なお供えものを買えるでしょうから...。何不自由ないように。
亡くなった人を想う、精神論だけではないところがおもしろくって、
妙に感心してしまいました。
Commented by kadoorie-ave at 2006-04-06 17:03
>neonさま
これはもう、ひとえに香港の友人のおかげです。
一度仲良くなると、それはそれは親切で、泊まるところから買い物の値段交渉まで、
私が損をしたり万が一のことが起きたりしないように計らってくれます。
紙のお供えは、ざら紙のようなのにプリントしてあってなかなかいい味。
歴史のうねりの中で、中国各地を移動し、また世界へ漕ぎ出していった華人社会に
思いを馳せると、この現実的なお供え物もなんとなく理解できたりします。
旅行の残骸、無視してブログに写真だけとりあえずアップしている私って...
(つまり早いんでもなんでもないんです〜やるべきことをやってない...)
Commented by kadoorie-ave at 2006-04-06 22:55
>chiz20さま
三月末にお墓参りに行った時、既にかなりの人が行き来していましたけど、
清明節の日には香港中の人が墓地に向かって移動するのでしょうか?(だったらすごい!)
何年か前、香港の仏具屋さんの紙のお供え物ばかりを撮った写真集が日本で出版されたことがあります。
若いカメラマンの人が「縁起でもない、趣味悪い!」と仏具屋さんに言われながらも、頑張ってまとめたらしいです。
生活に必要な物で、ない物はない!というほど、色々あるんですね。
あまりのおもしろさに引き込まれましたが、その時は買わなかったんです。今でも買えばよかったと後悔しています。
Commented by kadoorie-ave at 2006-04-06 23:52
このお供えセット、本当に魅力的なんです。用途を知らなければ、きっと買っているでしょう。
あの世で何不自由ないように、ということのようですが
もしお墓参りに行かれなかったり、お供え物を忘れたりしたら
「ちょっとちょっと、ちゃんとお供えしてくれないと、半年前に送ってもらった
シャツも靴もすっかり擦り切れちゃってるのよ。困るじゃない」なんて
あの世から叱られそうな気がします。
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