漢方スープを作るの巻<猴頭菇清肝明目湯>


f0063645_2344447.jpg香港朋友からのいただきもの、漢方スープのセッ
ト。「湯」というのは広東語でスープの意。

薬効によって、組み合わせが色々あり、スーパー
や漢方薬店で手軽に購入できます。なんとなれば
香港の家庭では、家族の体調に合わせてた漢方薬
材と季節の食材を合わせてスープを作るのが基本
だからです。食事そのものの土台に薬膳の知恵が
あるのです。私も、香港に行くと必ず何かしら漢
方スープの素を買って帰ります。私にはたいした
知恵はありませんが。

情けないことに年始〜3月までの忙しさの疲れがまだのこっていて、ワタクシ体調が今ひとつ芳しくあ
りません。早く調子を整えて元気になろうじゃないか...というので、大切に保存していたものを今
日、ついに使うことにしました。

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作り方は、袋の裏面に広東語と英語で書いてありますから、日本人ならその両方を読めばなんとなく
理解できるのです。
なになに?ふむふむ...。効能は、肝臓および消化器系の機能を整え、強める/肝臓のデトックスにも
いい。目にも効く
...と。 して、何が入っているのかな?

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袋から出してみましょう。↓
猴頭菇(ヤマブシタケ):(効能)免疫力のアップ、コレステロールの低下、胃潰瘍の治癒、ガン予防
枸杞(クコ):(効能)滋養強壮、視力減退、めまい、鎮咳、老化防止、疲労回復、精神安定、不眠
肝機能の強化(肝細胞の新生促進、肝細胞内の脂肪沈着抑制)、免疫力向上、コレステロール降下

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桑椹子(クワの実):肝腎を補益するものとし
て、強壮薬あるいは鎮痛薬的な目的で、便秘、耳
鳴り、糖尿などに利用する。

蜜棗(デーツ):精神を安定させ、顔の皮膚を整える。鉄分を豊富に含んでいるので貧血症にもよい。
老火湯 (長いこと煎じるスープ)に甘みを出したり、潤いを出す。
陳皮(みかんの皮):芳香性健胃、駆風去痰、鎮咳剤として食欲不振、嘔吐、瀉下、疼痛、咳など。血
圧降下作用もあり、漢方では芳香性健胃、鎮咳薬として、外皮を陰干しして乾燥させ、1年以上たった
ものが生薬として利用される。

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そしてこれ。

金蟬花
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 ・
 ・
え、これってなぁに?
袋から出してみましょう。

ジャーン!・・・って、これはどう見てもむ、し。でしょう?

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一つつまんで...横から見たところ。

やっぱりどう見ても虫。頭から、紐状のものがい
くつも伸びているものもあります。頭から紐を出
した、虫の山だぁ〜〜。


それで、調べてみました...「金蟬花」ってなんで
しょう?

金蟬花冬虫夏草(昆虫寄生菌)の一種で、バッカクキン科のキノコが蝉の幼虫に寄生したもの。抗
腫瘍活性を示すβ-1、3-D-グルカン、細網内皮系細胞のマクロファージ亢進作用や血糖降下作用の
あるガラクトマンナンなどの多糖が含まれている。またコルジセピン、コルジセプス酸、ビタミンB
12などの成分も。古来中国では、子実体と虫体を一緒に乾燥したものが薬用とされ、『証類本草』
(唐慎微、1108年)には「小児の驚癇、夜泣き、心悸亢進」などに効くと記されている。さらに
鎮静・鎮痛・鎮痙薬として、また眼病、麻疹、発熱、炎症性疾患にもよいとされてきた。子実体だけ
でも滋養強壮効果があるとして、食用に珍品として供されてもいる。
→(参照)古網今來:養殖金蟬(中国語)

↓さあ、早速煮込んでみましょう。ええと、私は「ゲテモノ」は食べません。珍しさだけを自慢にす
るようなのはいやなんですが、或る民族が、昔から大切に食べてきた伝統あるものだったら、素直に
試すことにしています。
...とはいえ、蝉がスープの中でバラバラになったらちょっと困るので、お茶用のパックに入れて煮出
しました。3時間も煮込み時間をとれなかったので、残念ですけれど豚肉だけ圧力鍋でサッと柔らか
く煮てしまいました。それを煮汁とともに漢方スープに戻し、さらにコトコト煮込みました〜〜♪

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味付けは、塩のみ!
(スープの出来上がり写真を撮るのを忘れました。)素材の味がみんな溶け込んだスープ、おいし〜
い!体中にしみ渡るかんじ。滋味豊かな味わい。

さらにね、飲んだ後、汗は出ないのですが、手足の先までポカポカする〜!食後も、長い時間体中が
あたたかかった。今の私の体調に、ぴったりじゃないでしょうか、このスープ!

(参照)こちらのサイトに、ほぼ同じスープのレシピが載っていました。中国語ですが、なんとなく
意味もわかるのではないかしら?→[食譜分享] 猴頭菇桑椹子金蟬花湯

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by kadoorie-ave | 2011-05-20 00:53 | おいしいもの | Comments(2)
Commented by マツモト at 2011-05-20 06:16 x
もろ蝉ですね。虫夏草の一つとは知りませんでした。勉強になりますっ。
たまに我が家でも漢方スープを作るのですが、お金持ちの友人が「頂き物ですが、使い方が分からないからもらってもらえますか」と送ってきた冬虫夏草を入れるとそれらしくなりますね。 たぶん形状が気持ち悪いから送ってきたと思われるのですが(^_^;)

週一ぐらいが理想ですが、さっそく私も今夜作ってみようと思います。来週月曜日から月末まで私は台湾。光子さんは香港。お互い食料品買えますね。
Commented by kadoorie-ave at 2011-05-21 17:12
>マツモトさま
私、素材の段階では平気だったのに、煮込んだ後、袋からこぼれだしてスープの器に入っていたのを見つけた時は、一瞬青ざめてしまいました。
けれども、このスープはおいしかった!美味しくないものを、彼の地のかたたちが常食するわけがないのでありました。
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