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ご無沙汰いたしました。

倉敷での個展は無事終了。ご来場くださったかたがた、興味をもってくださった方に感謝、です。あ
りがとうございました。

前半は個展会場の「夢空間(サロン)はしまや」に作品の設営のため、後半は3月10日から13日まで
搬出のために倉敷に滞在しておりました。なつかしいかたや友人、新しく出会った方など、滞在中に
は楽しいお喋りの時間にも恵まれました。岡山の街にも一日、でかけました。皆さまお世話になりま
した。

11日に、岡山駅で電光掲示板を見ると、「東北で大きな地震があり、新幹線が不通」という説明が目
に入りました。私はその前にもあった震度5くらいの地震でも来たのか?という程度に思っていまし
たが、倉敷に戻ると「小野寺さん、ホテルに帰ってニュースを見た方がいいよ。東京のことも心配で
しょうし」と言われました。よく理解できぬまま、ホテルでテレビをつけて、想像を絶する地震のこ
とを知りました。
東京にいる身内がどうしているか知りたくても、電話もメールも通じない。夜になって、やっとメー
ルだけが気まぐれに落ちてくるという具合でした。東京にすぐにでも戻りたいと思いましたが、新
幹線は簡単に復旧しそうにありません。身内の無事が確認できてから、東京の様子を聞いて相談。変
に動かずに、予定通り倉敷に滞在するのがベストだということになりました。
東北、関東から離れた場所なので、倉敷は至ってのんびりした空気でしたが、ただ連絡が取れないだ
けのことがこれほど怖いことだとは。たかだか、東京の身内は帰宅難民になっただけなのに。状況が
わからないっておそろしい。被災者のかたたちが、少しずつましになってきたとはいえ、今も連絡を
取りにくいというのはどれほど辛いことだろうかと、想像するだけで指先が冷たくなって震えてきま
す。webを見たりすれば携帯の電池がすぐに切れてしまうのも不安なものでした。

結局のところ、地震があってすぐから連絡を簡単にとれ、情報を得ることができたのはツイッター
Facebookでした。普段、ツイッターにはぼやきや愚痴をたれるばかりの私ですが、今回これらを多
用してみて、しみじみ「本当に時代は変わったのだ...」と痛感しました。Facebookは、香港人の友
人に勧められて随分前から登録していたのですが、ま〜る〜で〜使っていませんでした。友人は外国
人ばかりだったし、私は英語も広東語も自由に使えないし、Facebookの使い方も日本語がなくてわ
からなかったのです。今回は、日本の地震の状況を、普通のニュース以外にも香港の友人に伝えられ
たらいいな...というので、少し使いました。

東北に住む人の安否確認にも、ツイッターとGoogleのパーソンファインダー(東日本大震災に関する
消息情報)が役に立ちました。知らないかたから消息を教えていただいたり。

(※お使いになっているかたはもちろん存知の通り、ツイッターから情報を得る場合は、どんな人や
団体をフォローしているかによって、入ってくる情報やつぶやきの質や信頼性が大きく変わってきま
す。)

情けないことに、自分はどうにもなっていないというのに、どんよりとなって体調もすぐれませんで
した。あろうことか何も手に付かない。(肉体労働系は大丈夫。できる。)ブログも、どうしても書
く気になれず、間が空いてしまいました。どうやらここ数ヶ月の疲れがどっと出て、11日以降のこと
と重なってしまったようです。とりいそぎここ2、3日は自分に無理難題を出さず、快復させようと思
います。そして、自分にできることを、やってみるつもり。

せっかく倉敷で見てきた、楽しいこともいろいろあるので、少しずつアップしていきます。「『六畳
二間庭付き一戸建て・借家』の思い出」のシリーズも、続けます。地震関連のことも交えながら。

(長文で、読みづらくてすみません。)


by kadoorie-ave | 2011-03-24 00:37 | 思ったり、考えたり...
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