「ほっ」と。キャンペーン

2010年大晦日のうちに...<Bon Magique 未完成のイラストと。>

12月に入った頃、書籍らしき薄い小包が届きました。あれ?私がイラストを描いた本の見本誌かな?
...封を開けてみると、「Bon Magique」の文字。ボン マジックといえば、私がこの世で一番好きな
ジュエリーのお店。好きといっても、マッチ売りの少女(私は少女じゃありませんが...)よろしく、
うらやましそうに眺めるだけの、憧れのお店です。ジュエリーなんて持っていない、普通はあまり興
味もないのだけれど、ボン マジックのものなら話は別です。そのお店から、何が送られてきたのだろ
う??と同封された手紙を読むと...
さてこの度、昨年12月に永眠いたしました
ボン マジックのデザイナー 故・白井多恵子の
ライフスタイルを含めた世界観を表現した
ボン マジックブックを製作いたしました...
とありました。

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知らなかった...
それも一年前のことだったとは。

知っていたとしてもどうしようもない
のですが、知らなかったことを後悔し
ました。

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本を開くと、素敵な笑顔。

白井多恵子さんとは、一度だけお話したことがあるの
ですが...思い出はもっと前から。

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20年くらい前(?)
「ボン マジック」は当時、渋谷のファイアー通りにありました。ビルの半地下にある、こぢんまりと
したお店でしたが、一歩店内に入れば、そこにはパリを思わせるような華やか...だけどニュアンスの
ある色彩に溢れていました。樹脂製のアクセサリーが中心だったと思います。私が最初に買ったの
は、ローズ色のイヤリングでした。私が憧れた、アクセサリーはこうあってほしい、というイメージ
を一番すてきな形で具現化したかのようで、うっとりしてしまうお店でした。巷はパリ・ブームでし
たが、日本人が考えたステレオタイプのPARIS...みたいなものも多かった。けれど「ボンマジック」
には流されない、動じないセンスを感じました。
それが、白井さんのお店だったのです。
そのうち、「ボンマジック」のアクセサリーは美しい真珠や石を使ったものが置かれるようになって
平凡な若造にはおいそれと手が出せなくなりました。でも、それは心底洒落た美しいものでした。大
人の女が身につけるのなら、こういうものがいいなと憧れるような。
ボリュームがあるものも、そうでないものも、醸し出す雰囲気に透明感があって繊細でした。ヨー
ロッパの魅力とアジアの美しさが混じり合ったような、ゴージャスだけれど威張ったところがないも
の。
心のどこかに、いつも静かにボン マジックのジュエリーがありました。それは長いこと、心の底に静
かに置かれていました。
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2008年、松屋銀座の1階を歩いているときに、素敵な色がさざめき合っているコーナーが目に留まり
ました。急いで近寄ってみると「ネックレス ネックレス」というアクセサリーの期間限定のショップ
でした。浜田山にお店があるとのこと。松屋銀座で出合った「素敵な色」に再会したい一心で、浜田
山の「ネックレス ネックレス」に足を運びました。
そのときのことはこちらをご覧ください→●ネックレス ネックレス <その1>  
                  ●ネックレス ネックレス <その2/浜田山のお店へ>
お店のかたに、松屋銀座でどれほどこちらのアクセサリーに心躍らせたかをお話ししていたら、スタ
ッフのかたがまた一人いらして話に花が咲き...(私が一人で喋っていただけかもしれない)いただい
た名刺を拝見して、はじめてそこがボンマジックの姉妹店だと知ったのです。しかも、「ボン マジッ
ク」も渋谷から浜田山に移転していて、「ネックレスネックレス」のすぐ隣にお店があったのです。
目の前を通って来たのに、気づかなかったんですね。
その後、白井さんも出ていらっしゃって、「みんなで一緒にお話ししましょう」ということに。ほっ
とするおいしいお茶とともに、様々な話を伺いました。気さくで温かなお話ぶりのなかでも「ものづ
くり」の話になると、キラリと真剣な目をなさるのが、印象的でした。
「ものづくり」のときの心構えについては、身を乗り出して教えてくださいました。

f0063645_145437.jpg家に帰る道々。
すごい人だなあ、あんなに素敵な女性が
いるんだ。スタッフの方たちも素敵で魅
力的だった。全員、やはり少しも威張っ
たところがなく、温かかった。
私も、もっともっといい絵を描けるよう
になって、もう一度お目にかかりたい。
素敵な女性の先輩をお手本に、0.0000
1ミリでもいいから近づけるようにしよ
う...なんて、考えていたのです。

あの時のことを考えているとしんみりと
哀しく、残念でなりません。
思わず、ボンマジックへの想いをイラス
トに
しようと筆をとりましたが、たびた
び、気持ちが沈んでしまって今日まで
に仕上がりませんでした。

イラストはまだ、途中なのですけれど、
一応載せてしまいます。もちろん、ボン
マジックのイメージを本当にイラストで
表現する力量なんてありませんから、あ
くまでも私の想いを少し形にしたという
程度のものです。

本来なら、必要以上に取材も受けていらっしゃらないようですし、こんなブログに書くのはどうかと
思いました。ただ、エクラ11月号などでも取り上げられていましたので、そこに載っていた内容の範
囲で書いてみました。

ボン マジックのサイトはこちらです。時折、こちらのサイトを訪れては、ウットリしています。
Bon Magique


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by kadoorie-ave | 2010-12-31 23:51 | イラスト付き | Comments(2)
Commented by soboku-cafe at 2011-01-27 20:24
はじめまして。
soboku-cafeと申します。

ボンマジック白井多恵子さん検索で
素敵なブログと記事とイラストを拝見させていただきました。
ありがとうございます。

ボンマジックは
昔から本当に憧れのブランドですが
デザイナーの白井多恵子さんと
素敵な交流がおありだったんですね。

59歳という若さでの訃報が悔やまれてなりません。
ネックレスネックレスも本当に
素晴らしいお店ですが
ボンマジック姉妹店とは知りませんでした。
貴重なブックのお写真も見ることができ
感謝します。

飾らない笑顔が印象的です・・・。
こんな美人で素敵な方だったんですね。

勝手ながらリンクさせていただきました。
ゆっくり拝見させてもらうつもりです。

つたないアクセサリーを制作しているのですが
お時間おありでしたらご覧くださいね。
相互リンクお願いできるとうれしく思います。



Commented by kadoorie-ave at 2011-03-04 13:12
>soboku-cafeさま
はじめまして。
コメント、ありがとうございます!

個展準備と〆切のバタバタで、すっかりお返事が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
白井多恵子さんとは、一度お話ししただけですが、とはいえ、貴重な経験だったと思います。
今もたまにお店を訪問しては、ボンマジックのスタッフの方たちとお話しします。
白井さんも、スタッフの方たちも、「良く買う顧客」と
「ボンマジックの物が大好きだけどあまり買ってはいない客」でも分け隔てなく、
親しみを込めて接してくださるのが印象的です。

素晴らしい方たちとお会いできて幸運だと思います。
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