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講談社 「温故知新的生活 Vol.8」伏見眞樹さんの漆の器イラスト

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PEARL BOOK 温故知新的生活 Vol. 8が出ています。

今回の内容は『器は料理の着物だから。 料理とうつわの・
いい関係』です。

このムックの好きなところは、本当に一冊丸ごとその特集内
容だということです。そして、「温故知新」と銘打っている
とおり、「ふるきをたずね」るのだけれども、そこからちゃ
〜んと、今の暮らしにふさわしい「新しきを知る」になって
いるところもいい。
もちろん、しっかりおいしい確かなレシピは、今回もたくさ
ん載っていました。

この号にも、イラストを描いています。
「髙森寛子 漆の器を日常使いに」というページです。(p73~86)
髙森さんは、もと婦人雑誌の編集をなさっていたかたで、エッセイスト。そして、「スペースたかも
り」では、漆の食器を主体に展示会を主宰していらっしゃる。特別な時のもの、扱いが面倒なものだ
と思われがちな漆器を、是非ふだん使いに...というページです。
なんと、髙森さんが日頃から進行のある塗師、伏見眞樹さんを訪ね、工房見学から、器で食事をいた
だき、洗うところまでレクチャーしていただこうという贅沢な企画でした。

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伏見眞樹さんの作る漆の器は形も技法も伝統的なものですが、どこかスッキリとモダンで、見るから
に使いやすそう。伏見さんがお好きなスパゲッティやカレーがよく合うのです。
とくに、スプーン、フォークなどカトラリー類は、ご自身で裏山から竹を伐り出し生地作りまでなさ
る。大変人気で手に入りにくいというのもよくわかります。
伏見眞樹さんの漆器については、こちらのサイトをご覧ください。
               →日本の手しごと『伏見眞樹さんの竹と漆』

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竹や木を使ったフォーク・スプーンは巷にいくらでもありますが、手にしっくり馴じむ柄、さわり心
地もすべすべと気持ちよく、何より口に入れたときウットリするほど滑らかです。唇のどこにも当た
りません。食べ物もしっかりすくうことができます。ここまでのものは、はじめて!

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取材風景。
丁寧に説明してくださる伏見さん。穏や
かで、いかにも誠実なお人柄が、作る物
に反映されている。


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(左)(中)手前は撮影中のカメ
ラマンのかた。
(右)テーブルの上に、シンプル
で美しい器がたくさん並ぶ。
料理を盛って、撮影。そして私た
ちも実際に食事してみました。



by kadoorie-ave | 2010-10-02 23:54 | イラストの仕事
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