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沖縄 行きたかったところ「玩具Road Works」(その3)


沖縄 行きたかったところ「玩具Road Works」(その3)_f0063645_1154248.jpg「玩具 Road Works」の店内は、私には
ワクワクするワンダーランドでした。

そしてさらに、豊永さんのご厚意でアトリ
エ(作業場?工房?...なんといえば?)ま
で見せていただけることになりました!

わ〜い。

入り口付近から見た、全体の様子です。
何人かのお仲間がいくつかの工程に分かれ
て作業をしていました。


ここにいると、美大時代のアトリエの空気
を思い出してしまいます。特有のあの雰囲
気は、私の母が美大生だった頃も、私の頃
も、そして今も、どこに行っても、共通し
ているものがあると思う。

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張り子は型(芯)に紙を貼り重ねて形作ります。この紙生地がすっかり乾いたら、カッターを使って
型から切り外します。それはなかなか力の要る作業のようでした。神経も使いますね。
(↓下・左)こちらにある型の山は、乾いた紙生地を型から切り外したあとのもの。
(↓下・右)パッカリ二つに割った張り子を、再び貼り合わせて乾燥中。串で刺した持ち手がつけてあ
り、作業がしやすくなっています。
※豊永盛人さんが以前行った、張り子のワークショップの記録がありました。(ジャパンフレネ/ブロ
グ「おーい仲間たち!」より)。張り子の作り方の流れがわかります♪

沖縄 行きたかったところ「玩具Road Works」(その3)_f0063645_11542561.jpg沖縄 行きたかったところ「玩具Road Works」(その3)_f0063645_11545052.jpg

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刷毛で下地を塗ります。

こちらでは、ちゃんとにかわで溶いた胡粉(ごふ
ん)
を塗っています。


さりげなく作業をしておいででしたが、気泡が入
らないようにするとか、胡粉液の温度管理とか、
ちゃんと気を遣わなくちゃいけないのだろうなあ
...と、勝手に想像。

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アトリエのそこかしこに乾燥中の
張り子が。

この白っぽい状態も、どことなく
ユーモラスで愛らしい...。ちょっ
と繭のようでもある。

↓お店で見たときに、張り子の色が美しいと感じたのですが、顔料と膠で彩色しているのだそうです。
たとえば、近年様々な用途でよく使われるアクリル絵具は、今更言うまでもないくらい非常に便利で
発色のいい絵の具です。私もちょくちょく使います。それでもやはり、油絵の具の発色や質感、透明
水彩絵の具の自然で素直な色をいつも懐かしく思うのです。アクリル絵の具を、チューブからニュゥ
ッと出したときの、なににも負けないような品のない色が気に入らないんです...ほんとうはね。

伝統的な張り子だけでなく、オリジナルな張り子もあるのですし、今どきの張り子には便利なアクリ
ル絵具を使う、という手もあるのでしょうが、そうしていない。
こちらの張り子の色には、鮮やかでも心が穏やかになる何かがあるのでした。

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ふと脇にある棚を見上げたら、
「玩具 Road Works」の張り子の
ほかに、各地の伝統的な張り子が
並んでいました。

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アトリエの入り口付近。

ブロック塀も、生け垣も、空や雑草も、み〜んな
「沖縄」なのでありました。




by kadoorie-ave | 2010-09-08 14:35 | 散歩と旅・建物
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