講談社「温故知新的生活vol.7『昭和の掃除術でササッときれい』」イラスト


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PEARL BOOK 温故知新的生活 Vol. 7が出ていま
す。

これまでお料理の特集が多かったこのシリーズで
すが、今回は「気づいた人から実践! 暮らしま
わりの・知恵袋
」と題して、掃除、洗濯、料理...
日々尽きることのない家事を、グルリ見直すことの
できる内容です。

私が取材に同行したのは、お掃除のページ。「昭
和の掃除術でササッときれい」だなんていうと、
堅苦しくて古くさいような気がするでしょうか。

お邪魔したのは昭和のくらし博物館
館長の小泉和子さんから、お話を伺い、掃除の仕方を教えていただきました。実際にお会いするま
では、(二言目には『昔はよかった』『和の暮らしが一番』と言い出しそうな小うるさい先生だった
らどうしよう...)と不安で一杯でした(逃げ出そうかと!)。
実際にお会いしてみた先生は、ポンポン厳しい言葉で指導なさるけれど温かく、ちっともこわくな
かった。心の中にしっかりとした柱が一本通っていて、清々しいようなかんじのするかたなのでし
た。
↓下のイラストは、どれもクリックすると拡大してご覧いただけます。

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縁側に坐って、実際に先生に教えていただきながらハタキを作りました!緊張のあまり、普段の上
を行くトンチンカンぶりを発揮し、先生に呆れられてしまいましたけれど。(でも多分、ほとんどの
若造はみんな呆れられちゃうと思うけど。)
でもね、手を動かしていたら、幼い頃母を手伝ってハタキを作ったときの感覚を思い出しましたよ♪

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本当に手ぬぐいで頰被りして、割烹着をつけて掃除をしました。
私、かねてから、エプロンやスモックではなく、昔ながらの割烹着がいい。欲しいなと思っていたん
です。割烹着をシンプルにアレンジしたお洒落な物も不要、この割烹着がいい。サッと身につけら
れ、袖の太さにゆとりがあって、手首にうっとうしい袖先が落ちてこない。着たら、思わずかいがい
しく動いちゃいます。

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んで、じつは写真にも登場して
しまいました私。

写真を見た友人から「京塚昌子
だ」って言われた。

↓こんなふうに、縁側で先生にお話を伺いながら作業しました。昭和の、私の子供時代に抱いていた
「大人」のイメージにぴったりの小泉先生。ほんとうは、もっともっと、お話を伺っていたかったな
あ。

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ハタキのことをちょっと。>電気掃除機が普及するや、「ハタキというのは、埃を舞い散らせるば
かりで効率が悪い。ほうきもしかり。電気掃除機で吸い取ってしまうの一番」と言われ、前近代的な
道具として多くの家庭から姿を消しました。
とはいえ、ほうきについては、掃除機を出すのが面倒なときに使ってみると、じつに手軽で便利。ご
ちゃごちゃ狭い日本の住まいには勝手がよい...とは思っていました。
ではハタキは?小泉先生からの説明にハッとしました。曰く、
埃をそのままにしておくと、料理でも目に見えない油煙や湿気なんかが出るでしょ?それで埃が定
着しちゃうんですよ。ハタキっていうのは、それを手軽に払って、吸着させないようにするわけなん
です。
毎日やってれば、大掃除だっていったって騒ぐことないのよ」と。

あの取材の後から、私の掃除は変わりました〜!この怠け者が、毎朝ハタキをかけ、チリを掃いて、
ササッと雑巾がけをしています。掃除機でやらなくちゃと思っていたとき、あんなに億劫だったの
に!雑巾のいいところはね、上から順番になんでも拭いてツルツルに保てるところ。ハタキをかけて
いるおかげで、埃が積もってしつこい汚れになっていませ〜ん。あっさり拭けば大丈夫。もともと、
雑巾掛けは嫌いではありませんが、ハタキの一手間のお陰で俄然ラクに拭くことができます。

今まで私、なにしていたんだろ?


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by kadoorie-ave | 2010-08-09 23:32 | イラストの仕事 | Comments(4)
Commented by sally_herbalist at 2010-08-13 11:29
光子さん、こんにちは。香港から初メッセージです。新界のとっても緑の豊なところでのんびりしています。

昭和の知恵、しっかり身につけたいですね(いつかお嫁に行けるように!)。東京では祖父母の暮らした家に住んでいたので、祖母の手づくりしたはたき(正に絵のとおりのもの)を使っていました。家が畳と床だったので、ホウキではいていたし(近くの金物屋のおばあちゃん一押しの農家さんがつくったものですよ〜)。毎日掃除も磨き込むこともできなかったけれど、磨き上げる感じは好きです。ある意味、掃除や片付けはセラピューティックですよね。毎日とはいいませんが、実践したい。
Commented by kadoorie-ave at 2010-08-14 03:36
>sally_herbalistさま
こんにちは〜!新界でのんびり...だなんて、憧れてしまいます。

この小泉先生はイタリアに住んでいらしたこともあるそうで、電気掃除機は欧米の住まいには確かにピッタリだし、これまでの生活の歴史の上に積み重なって出てきたものだ、と話していらっしゃいました。
それをそのまま日本の暮らしに持ってくればいいかというと、そういうわけではない、と。
確かに、昔ながらの掃除道具を使うと、阿呆らしいほど気軽にチョイチョイきれいにできるのでした。先生のいいところは、なにがなんでも「昔」スタイルがいいというのではないところでした。今の「便利」も上手に取り入れて、本当に日本の暮らしに合うやりかたをすればいいというところも、納得でした。(先生も、なにも毎日完璧にする必要はないって。)
>>掃除や片付けはセラピューティックですよね・・・同感!
Commented by pyontaro-piyopiyo at 2010-08-17 13:12
お久しぶりです~。素敵な特集ですね!
小学生の私は祖母からほうきの掃き方、ハタキのかけ方を丹念に今にして思えばかなりスパルタちっくに教え込まれました。
今はなかなか柄の長い室内ほうきを置いてあるお家も少なくなっちゃって、残念です。
もしあったら身体に叩き込まれた、ほうきの先をいかに上手く使って隅々を掃除するかってのを自慢げにご披露できるのに^^!
Commented by kadoorie-ave at 2010-08-18 09:30
>pyontaro-piyopiyoさま
こちらこそお久しぶりです〜。このムック、私自身にもとても刺激になります。
過去を美化する懐古趣味ではなくて、自然なかたちで昔からの知恵で今を豊かにするものは生かそうというかんじで、無理がなくていいなぁと。
それにしても、pyontaroさん、昔ながらのお掃除・ほうきの名人だったとは。でも、体を使って覚えたのって忘れませんね。いまは「仕込んでくれる」人はなかなか見つけられないですもん。是非どこかで披露してくださいな〜。
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