ゲルト・バルゲ著「香港の声」レスリーのインタビューページ

晶文社刊「香港の声」(1992年発行)の、レスリー・チャンのインタビュー内容を、大雑把にご紹
介。ただし、私には上手に要約する能力なんてないので、内容の偏りなどはお許しください。
(著作権上問題がある場合は、すぐに削除または訂正します。)
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「香港の声」
ゲルト バルケ (著), 片岡 みい子 (翻訳)
価格:¥ 2,957
単行本: 351ページ
出版社: 晶文社 (1992/11)
ISBN-10: 4794960956
ISBN-13: 978-4794960955
発売日: 1992/11
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ほかの国に仕事を広げたいと思っているか?
そこまで考えてはいない。イギリスから帰ってリリースした最初のアルバムは英語で歌
った。自分はかなり気に入っているけれど、そのアルバムはあまり知られていない。ぼ
くが英語で歌っていると、マイケル・ジャクソンが広東語でうたっているようなもので
違和感があるのかも。いまはほとんど広東語で歌っている。
ただ、北京語で歌ったアルバムを二枚だしたところ、けっこう高いところにつけていて
新境地を開けるかもしれない。中国でも、ぼくの名はだんだん知られてきている。来年
あたりには、中国でコンサートをしたい。

海外のアーティストが中国国内でコンサートをした*(*「ワム!」で1985年)ことはどんな効果
をもたらしたと思うか?
彼らは、いま中国で起きている変化に貢献したと思う。けれども、西側(香港を含め)
の文化を無差別に取り入れたら、衝撃が強すぎて危険。今後10年中国は、これまで以上
に海外から芸能人を受け入れると思うが、変化に慣れるために時間が必要だろう。
ぼく自身はアーティストであって、政治家ではないのだが、中国で芸能に関わっている
と、どうしても政治的な議論に巻き込まれてしまう。

これから十年の香港音楽シーンの変化は?
ブロードウェイのミュージカルを香港で(たぶん広東語で)やろういう、興行主からの
オファーがきている。 たとえば「オペラ座の怪人」など。実現できたら素敵。

1997年以降、香港はどうなると思うか?
社会面でも音楽面でも変わると思うが、劇的な変化ではなく、それはじょじょにやって
くる。でも、そのころには、自分なりの人生観を持った若い香港人が登場して、世代交
代してしまっているだろう。

レスリー自身は出国するか。
ええ。でも、返還が理由ではなく、イギリスにいたときのような静かなライフスタイル
を望んでいるため。いまカナダが気に入っている。でも香港を非常に愛しているので、
移住しても香港との絆は失いたくない。
香港の政治がどうなるのか、想像するだけでも不安。中国が無茶なことをするとは思え
ないが、ひょっとして、と思うと。
大半の香港人は、稼げるだけ稼いで、返還前に逃げ出したいと思っているだろう。新し
い我が家から香港を見守って、返還後に中国が懐の広いところを見せていたら、帰ろう
というわけだ。
香港の政治家を信用することはできない。大げさに様々な問題に声をあげているが、た
だの売名行為にしか思えない。そもそも、立法評議会のメンバーは、なんらかの形で外
国籍を持っている人がほとんど。そのことだけでも、地元の人たちを信用させることは
できないと思う。

あなたがスターでなくなる日が来たら、どうする?
あまり先の計画は持たない。きっとそのころは、カナダで洒落た小さなレストランかコ
ーヒー・ショップを開いているか、それとも大学で管理や経営学を学んでいるか...どん
なふうにでも切り替えられる。

心配事があるとすればそれはなに?
自分のことより、香港のことだ。たぶん、これからの数年でうまくいくようになるとは
思うが...。'97年が近づくにつれて緊張は高まるだろう。いまのところ、アメリカや日本
から海外の資金がたくさん香港に流れ込んできているが、もし海外投資家が香港の将来

に不安を持ったら、これまでのように投資がなされるか、怪しい。


...というような内容でした。古本で手に入れられても、香港好きのかたなら丸ごと一冊興味深く読
めるのではないでしょうか。
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参考までに。レスリー以外のエンターテイメント系の人々は...?(細字「」は中扉のタイトル。)
ドゥ・ドゥ・チェン(女優):「さよなら香港」
リディア・シャム(TVパーソナリティ):「娘の将来を考えると」(←あの肥肥/フェイフェイ
です。懐かしい。)
リザ・ワン・ミンチャン(女優):「政治家として貢献したい」(リザ・ウォンです。)
チョウ・ユンファ&ジャスミン:「香港の全てを愛している」


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by kadoorie-ave | 2010-04-03 23:08 | | Comments(0)
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