レスリー・チャン。そしてゲルト・バルケ著「香港の声」 

先週あたりから、無性にレスリー(Leslie Cheung/張國榮)の歌声を聴きたくなって、iPodでは
他の人の曲を一切はさまず、繰り返しレスリーの曲のみを聴いていました。仕事の締め切りがあと
何日ということくらいしか気にせずに暮らしていると、日付や曜日の感覚がなくなります。(なぁ
んていうと、それは沢山の仕事をしているように聞こえますが、そんなことはありません。ぼんや
り・うっかりしているだけなんだけど。)

何日か前にふと見上げれば、桜も花開いている。それで、『ああ、今年もまたその日が来たからな
のか...』と気づきました。

『その日』。そう、今日は彼、レスリー・チャンの亡くなった日。皆エイプリル・フールのタチの
悪い冗談だと思い、信じられなかった日。レスリーは日本の桜が好きだったから、あの時も咲き乱
れる桜の木の下で、ファンはいい年して一人歩きながら涙を流した人も多かったはず。あれから一
層、桜の花は華やかさ、儚い美しさにレスリーを想い、また胃の奥がずぅぅんと重くなるような、
そんな花になりました。

さて、この間、神田の古書店「ブック・ダイバー」に立ち寄ったとき、こんな本を見つけました。
単純に「香港」の文字が目に留まれば、手に取る習慣があります...。

f0063645_2331984.jpg「香港の声」
ゲルト・バルケ・著 
片岡みい子・訳(1992年)

amazon.com「BOOK」データベースより <内容>
1997年。香港は中国に返還される。150年におよぶ英国統治下で、さま
ざまの苦難をものともせず、今日の繁栄を築きあげてきた香港の人びと。
かれらは、この転回点をどう乗り切るのか?総督代行からビジネスマン
料理店店主、社会学者、美容師、刑務所看守、チョウ・ユンファら人気
俳優まで。30人の香港人が語る、それぞれの暮らしのなかの「97年問
題」。

私は、市井の様々な立場の人の話を聞くのが好きなので、すぐさまこの本をレジに持っていきまし
た。電車の中で開いたら、ああ。レスリーへのインタビューのページもあったのでした。私はこの
本を知らなかったし、読んだことがなかったので、香港返還前当時のレスリーの思いを改めて読む
ことができて収穫でした。(このインタビュー時、レスリー31歳。)

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...というわけで、今年もこの日、香港まで行かれなかった私は、『一人
レスリー祭り』開催中〜。

お気に入りの写真2点も載せてみちゃう♪

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レスリーのおかげで香港の魅力に気づいたのであったな。イベントがあるたび、それはそれは楽し
かった。ありがとう、レスリー。今でも死ぬほど大好きだなあ。
一本気な話し方も、計算の素早さと純粋な想いが同居しているところも、繊細な美意識も。何をし
ても上品で透明感があるところも。それからねえ、格別背が高くないんだけど、『東洋人ならでは
の美しさ』のようなものに気づかせてくれたこととか。もちろん、定評あるキメの細かい美しい肌
とか、大人っぽさと若々しさの同居も。(香港の雑誌に「永遠年輕」って書かれていた。)茶目っ
気と辛辣さも。

香港は大・大・大好きだけど、レスリーのいた香港は最高だった。
下の写真の私@香港島は、もう顔が赤いから、ちょっと飲んだあとか。


f0063645_23321624.jpgf0063645_23324168.jpg 手に持っているバッグは、レスリー
・イベント用・手作りバッグ。

軽くて、一杯ものが入れられて、ファ
スナーできっちりしめられて。地図や
切符の出し入れがしやすい外ポケット
が二つあるもの。で、キラキラしたや
つ...って、捜すとないものです。

それで、ボストン型のバッグの型紙を作って、表は薄茶のシルク、
裏はキャンバス地、鞄用の芯地を貼ってチョキチョキと...。
表にはスパンコールとビーズで刺繍。金色のビーズ部分は、じっく
り読むと「I love Leslie Cheung」って書いてあります。飛行機で
発つ直前の晩に徹夜で作ったんだったな。元気出ちゃうんですよね、こういうときって♪

なつかしい...  

<追記>ファンブログもまわるけど、この日はいつもananさんのブログを見に行ってしまいます。
→Daisy(an-an)さん簡単幸福生活『明星。』


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by kadoorie-ave | 2010-04-01 23:48 | 映画・音楽・ART・WEB | Comments(6)
Commented by an-an at 2010-04-02 15:08 x
光子さま。コメント&トラックバック、そして記事でのご紹介まで(光栄~!!)ありがとうございます。
4月1日が、もう永遠にエイプリルフールではなくなってしまった私たち。
この日が来ると悲しい気持ちになることが多いけれど、唯一前向きに考えるとするならば、
たとえレスリーがこの世に居なくても、こうやってレスリーを慕っていた者同士が語り合える日を遺してくれた・・・
ということでしょうか。
毎年この日、色々な方がレスリーの想い出を綴られるのを見ていると、本当に彼はお星様のような存在だなあと思うのです。

【追伸】
「香港の声」初めて知りました!よ、読みたい・・・
レスリーの記事の部分、見覚えがあるような気もするのですが、
本の存在を知らなかったので、別の何かと混同しているのかしら?
31歳のレスリー、どんな事を話していたのでしょう。
Commented by kadoorie-ave at 2010-04-02 23:52
>an-anさま
そうですねえ、「エイプリルフール」と聞いても、しんみり複雑な気持ちになってしまいます。冗談やウソが言えない。
ただ芸能人とか、歌手、俳優...というだけなら、皆ここまで惹き込まれなかっただろうなあと思います。なにか、深く人の心にしみこんでくるものがあるような。
中華圏を中心とした、映画や心に残った曲のvote!なんて見ていると、今もこんなに沢山の人が支持しているのだと驚いたり、ホッとしたり。
「香港の声」、レスリーのインタビューは↑上に出ている中扉を入れて9ページ。聞いたこともない内容は特にありませんが、率直に意見や感想を語っています。返還後をとても不安がってはいますが、かなり冷静で客観的に見ているなあという印象。なぜなら、実際、今の香港はレスリーの予想したとおりになっているから。
ほかには、エンターテイメント系では「ドゥ・ドゥ・チェン」「リディア・シャム」「リザ・ウォン」「チョウ・ユンファ」。返還前の香港を、私は残念ながら知らないので、この時はこんなふうに思っていたのか...と、けっこう興味深く読みました。
長くなりそうなので、続きをブログにエントリーしますね〜。
Commented by an-an at 2010-04-03 09:57 x
同感です。俳優、歌手、いろいろな面を持っているレスリーですが、結局自分が彼のどこに惹かれたのか?となると、やはり「人」の部分ですね・・・。純真で茶目っ気がある素顔のレスリーに一番ドキッとします。
「香港の声」に関するお話、楽しみにしています!
Commented by kadoorie-ave at 2010-04-03 23:12
>an-anさま
さきほど、「香港の声」の内容をまとめて、アップいたしました!
だけど、要約が下手で、長くなってしまった。著作権etc.問題がないか心配...
Commented at 2010-04-12 10:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kadoorie-ave at 2010-04-16 23:36
>鍵コメさま
はじめまして!コメントありがとうございます〜♪
レスリーファンのかたに書いていただけて嬉しいです。
ところで、お返事が遅くなってしまいごめんなさい。新潟に出張に行っておりました!
もうこの本を手に入れられたんですね!さすが、早い!!
オフェリアさんのこと、私はほんとうに情報に疎いほうなので私もちょっと調べてみますね。
香港返還前の空気が伝わってくるようで、この本、とても気に入っています。
その中で、レスリーは生活して、活躍していたのだと当時の空気を思い起こしたりして。

もし↑のことがわかったら、また書きます。即答できずごめんなさいね。
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