ラオス/レンテン族の風呂敷、そして本「藍から青へ」

吉祥寺にある、格別に好きな店OUTBOUND(アウトバウンド)。

店構え、店内の隅々、一点一点選ばれてそこにある器や服・雑貨。オーナーのかたの思いが行き届
いていて、なにもかもが気持ちがよいのです。暮らしにまつわる美しいものが静かに、大切そうに
そこにあるのですが、全体に流れる空気はいつも和やか。とんがった感じがないのも嬉しいです。

倉敷での個展も終わり、落ち着いた(=暇になった)ので、久しぶりに寄ってみました。そして、
ずーーっと欲しかったものを買ってしまいました、ついに。


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初めてお店を訪れたときから気になっていた、ラオスのレンテン族の風呂敷
レンテン族の女性は、子供からお年寄りまで昔から布の手仕事がとても上手なんだそうです。綿花
を育て、紡いで織り、天然の藍で染めます。この写真でに見えるのも、何度も何度も染めた深い
藍色なのだそうです。
日本人の谷由起子さんという人が、この地に惚れ込み、すばらしい手仕事を生かした布製品を作っ
ています。とはいえデザインの大枠、色遣い、新しい製品のプロデュースなどは谷さんがするもの
の、それ以外は縫い手の自由だそう。もちろん縫うときもミシンは使わず、すべて手縫いです♪
女たちはお喋りしながら、ときには歩きながら!どんどん縫ってしまうんですって。


画像が多くて長いので、続きは↓「More...」からどうぞ。



なにはともあれ風呂敷を、とくとごらんくださいな。↓↓↓ 画像をクリックすると拡大します。

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この縫い目は、なにも穴のあいたところをかがったわけではありません。

f0063645_19774.jpgよく見て♪

縫い手が、それぞれの思いつきでこう
いう模様をチクチクと縫うのですって。
だから、同じ模様や柄は一つとしてな
いんだそうです。

どことなく茶目っ気があって、どうし
てここに、こういう模様をつけたんだ
ろう?これを縫いながら、何を考え、
どんなおしゃべりをしていたんだろう
と、想像がふくらみます。

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ちくちくちく...

正確で細かい針目。
暮らしに使う布は全部手作りしてきた
人たち。

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ミシンはありません。

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ここだけ、縫い糸の色が
違います。

洒落ている。

こんなのも、縫い手の思
いつき。

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ここも。

ちょっと色を変えてみたくなったのか
同じ色の糸が足りなくなったのか?

とてもモダンです。
でも、デザイナーが『はい、デザイン
しました』というものにありがちな、
ハナにつく感じがありません。

お人好しなモダン。

この風呂敷は、あるときはベッドの上のカバー(というか飾り)になり、あるときは私の書類入れ
あるときは旅行鞄の中の服をまとめるのに...
大活躍します。
あああーーー、手に触れていると幸せ。縫い目を見ていると、縫った人と語りあっているようでと
てもたのしい。

f0063645_139571.jpgところでこれは、同じくOUTBOU
NDで購入した本。まさに、MUNI
の天然藍染めの絨毯〜倉敷〜レンテ
ン族の風呂敷〜と、『工芸』や『藍』
のことで頭がいっぱいの私にぴった
りの内容でした。

『藍から青へ自然の産物と手工芸』
石田 紀佳(著)
建築資料研究社 (刊)2009/07
ISBN-10: 4863580282
ISBN-13: 978-4863580282

建築資料研究社のサイトの
『藍から青へ自然の産物と手工芸』

...それにしても、『建築資料研究社』という名前の出版社があるんですねえ。出版社の名前はちと
かたいですが、植物をはじめ動物、鉱物などの自然の産物を生かし、日本の人々が作り出してきた
暮らし周りのものが紹介されていて秀逸な本、でした。
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by kadoorie-ave | 2009-11-19 23:59 | おかいもの | Comments(2)
Commented by 玉井一匡 at 2009-11-20 12:12 x
ほんとうに気持ちのいい布ですね。
kadoorie-aveさんのように、色んなところをみつけて楽しんで愛して大切に使ってくれそうな人のところに行けて、こいつもしあわせだなあ。それに、日本には風呂敷というもの、というか布の生かし方があることは、布にとってもぼくたちにとっても、とてもすてきなことですね。
ひところラオスに何度か行っていたのですが、初めてルアンパバンという町を訪れたとき、旧王宮の前の道に4列に露店が並んでおり、多くのみせでは布を売っていました。そのときのことをblogに書きました。よかったら、読んでみてください
「ヴィエンチャンからルアンパバンへ」
「ルアンパバン(Luang Prhabang):世界遺産のまち」
Commented by kadoorie-ave at 2009-11-20 21:39
>玉井一匡さま
一昨日は、風呂敷でプレゼン用のファイルを包んで持っていたのですが、小脇に抱えたり、腕を通して持ったり、とても使いやすいのです。こういうときは、ある程度布に厚さがあるとしっかりしているのでいいですね。包む物によって、柄の出方が違うバッグなんてそうそうありません。赤い色の部分がどこに出るかなあ...と毎回楽しみなんです。
そういえばラオスと言えば玉井さんでしたね♪ご紹介いただいた二つのエントリー以外のラオスの話も久しぶりに読ませていただきましたが、やはり、食べ物の話や写真のところでしばし妄想の時間になってしまいます。布製品は大好きなので、山岳民族のひとたちの並べる布を、私もゆっ〜くり見て回りたいです。
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