平安時代のイラスト、続き。

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昨日に引き続き、デアゴスティーニ・ジャパン社刊「週刊 ビジュアル源氏物語」より。

この仕事では、自分の絵のスタイルや表現方法にこだわるより
ある程度説明の資料的なイラストを描く必要がありました。

それで、はじめは昔の絵巻物の絵にあるような引き目鉤鼻下膨れの容貌で
描いていたのですが、どうにも物語の世界に浸りにくく、
毎号少しづつ現代風の普通の容貌に変えていきました。
(どの辺りで、昔の絵巻物と違うとクレームがつくかな...と様子を見ながら...。
結局、クレームはつきませんでしたが。)
絵巻物の人物像は、ロシアのイコンと同じように単純な分却って想像の余地があり
気品があるように思います。
ただ、実際はどうだったろう....と勝手な想像をしたところ、
日焼けして、ちょっと薄汚れた痩せぎすの庶民と比べたら、
貴族の姿は太っていなくても随分白く柔らかな容貌に見えたことだろう....
だったら、無理にムッチリ描く必要もないかな....と。

光源氏は、どちらかというとほっそり長身だったはずですしね。(勘違いだったらごめんなさい)

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by kadoorie-ave | 2006-03-04 00:11 | イラストの仕事 | Comments(6)
Commented by noon-cloud at 2006-03-04 16:37
体調回復、おめでとう!
源氏のイラスト、綺麗ですね。いい仕事してるなぁー。
合わせの色使いは心憎いかぎり、こんな女性が今もどこかに居てくれたら幸せですけど。

あー、個人的にはプイプイのような力ヌケヌケなイラストが
大好きですよ。(ホント)
Commented by GG-1 at 2006-03-04 19:24
前エントリーの顔と比べると、随分と現代人っほいですね
体格は変りましたが、顔の造りはそうそう変化していないのではないでしょうか

私も“ぷいぷい”は好きだなあ
小泉吉宏の大掴み源氏物語を連想しちゃいます
(光源氏の顔がまん丸の栗)
Commented by neon at 2006-03-04 20:38 x
プイプイのほうが線が生き生きしてますね。頼まれ仕事は制約がが多いから好きにやっちゃえないですしね。私の日本画の師は前田青邨の弟子だったので、私も歴史画結構描いてたんですよ。20代の頃。。
Commented by kadoorie-ave at 2006-03-04 23:51
>noon-cloudさま
ありがとうございます、余計なご心配をおかけしてしまいました。

私もプイプイのようなイラストは好きです...ラクだも〜ん。描く人も見る人もね。
でもこの仕事の最初は、真っ白で三重あご、筋肉全くなしの男性が、
ほっぺとお腹をプルンプルンふるわせながら迫ってくる風景しか浮かばず
物語のイメージをつかめなくてホント困りました。
絵を描こうとしても「ひぃぃぃぃ近寄らないでぇ!」としか思えないんですよぅ。。。
(あの、自分のことを棚に上げてぽっちゃりした男性が嫌いだなどと
言っているわけではありませんので、誤解のなきよう。。。)
Commented by kadoorie-ave at 2006-03-05 00:07
>GG-1さま
光源氏は確か4、50代の頃ですら、恰幅はよくなったものの
青年っぽい体の線を残していた....はずでしたから、無理にプリプリにするのをやめたのです。

小泉吉宏の大掴み源氏物語は、私も大好きで楽しく読みました。
よく考えたら、リアルな二枚目だとどうも人の反感を買いやすいですよね。
かわいい栗になると、みんな心を許してくれちゃいます〜。
光源氏を嫌いだという人は、いろんなエピソードより前に、
源氏がとても「チャーミングな人」だったという設定を忘れているのではないかなぁ。
Commented by kadoorie-ave at 2006-03-05 00:15
>neonさま
ひゃあ、あまり私のイラストをちゃんと見ないでくださいね。
学校では古典の時間は落ちこぼれ状態、
門外漢なのに付け焼き刃で描いていたんですから。
ただ、お陰で源氏物語をはじめ、今昔物語、枕草子などを真剣に読み直すことになり
今では大好きになりました。 とくに今昔物語はことあるごとに読み直します♪
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