平安の姫君

フェリシモの日本の文様をご紹介したので、
しばらく前の仕事なのですが「源氏物語」関連のイラストの仕事も引っ張りだしてみました。

2002〜2003年のほぼ二年間、デアゴスティーニ・ジャパン社から出ていた
週刊ビジュアル源氏物語」(全96号)に
毎号イラストを描かせていただきました。

それまで、源氏どころか日本の古典にも何のご縁もなかった私。
「あなた源氏のイラストを描かない?資料集のような堅いイラストでもなく、
マンガっぽいイラストでもない
柔らかい感じのイラストが欲しいんです。モードの風を入れてほしいのよ...」という
おさそいの言葉に、ついクラッときてしまってお引き受けしてしまいました。
(これが責任重大な仕事で...。)

おかげで源氏物語は、原文(全てじゃないですけど)と、瀬戸内寂聴さん・今泉忠義さん、
田辺聖子さん、渡辺淳一さん....
それぞれの書かれた源氏物語や、源氏についての本を読むことができました。
<どの方の解釈や感覚が一番お好きですか?>

この仕事をしてよかったことはたくさんありますが、
なにより、光源氏が噂に聞いたような男ではなく
「すっごい好きだけどな光源氏!」という発見をしたことかな。
(物語を読んで具体的でリアルな光源氏のイメージが浮かぶか否かで
物語の印象がガラッと変わってくると思いました.....)

f0063645_21433943.jpg


f0063645_22103034.jpg

[PR]
by kadoorie-ave | 2006-03-02 22:12 | イラストの仕事 | Comments(2)
Commented by r-work at 2006-03-03 11:12
うわー、すてきなお仕事をなさっていますね。本当にやわらかいけれどモードがあってすてき。しみじみ眺め入りました。
実は私、大学は国文科でして、万葉集と源氏物語読破は必須科目で、一応あれやこれやと読みましたが、それぞれの解釈でおもしろかったですね。でも、卒論は近代文学でしたので、今いち思い入れがなくて、卒業の際の口頭試問で源氏物語で教授の詳細な突っ込みを受けてうろたえた…という苦い過去が(笑)
民族衣装の研究家の方が、十二単をきちんと着付けて結婚式を挙げさせるというのを取材させていただき、小さな神社でこの姿を見たとき、とても感激しましたが、イラストで歴史を描くというのは、これはまた、大変な勉強が必要ですね。文字の方でつくづくよかったと思います(笑)
Commented by kadoorie-ave at 2006-03-03 19:23
主な読者が若い女性だったとしても、専門家や源氏マニアのかたもいらっしゃるので
大体の時代考証を飲み込むまでが大変でした。
それに何より、自分がすっかりストーリーに溶け込んで、イメージが画像となって回り始めないと
描けないんです....溶け込むのには時間がかかりました。
頭の中では全部の女性の役を自分が(ずうずうしいにもほどがある!)こなし...。
光源氏が古い絵巻で見るような引き目鉤鼻下膨れだったら...
ぽっちゃりまっ白で...どうしようかとオロオロしましたが。
読み進めてみるとそんなことはなくて、なぁんだ、と。
<< 平安時代のイラスト、続き。 にほんの文様「そら」 >>